本日配布されてきた倉敷市の広報の中に、『倉敷市子ども条例』に関する冊子が別冊として入っていた。
これは、1989年11月に国連総会で採択された子どもの権利条約(日本は1994年に批准)を元に、倉敷市が平成22年3月から次代を担う子どもたちが健やかに生まれ育つまちづくりの取り組みに向けて長期的かつ総合的な指針をしめす形として制定したものです。
存在は知っていたましたが、その中身をじっくり見たことはなく、今回初めてゆっくり目にすることになりました。
条例前文にはこう書かれています。
すべての子どもは未来の希望であり、わたしたちのまちのかけがえのない宝です。
わたしたち大人は、日本国憲法や児童の権利に関する条約の理念を尊重し、子どもが健やかに育つことのできる環境作りに取り組みます。
子どもは、子どもの権利を学ぶことによって、自分の権利だけではなく、他の人にも権利があることを学びます。
そこから、自分を大切にする心、他者への思いやり、規範意識等が育まれ、様々な責任を果たすことができる大人へと成長していきます。
大人が子どもにかかわるときには、子どもの学び育つ力を尊重し、正面から向き合って、誠実に子どもの声を聞き、信頼関係を築いていくことが大切です。
そのため、大人は、子どもの規範として行動するとともに、積極的な対話を通じて、お互いにふれあいを深め、強いきずなを結び、それぞれの役割と責任を自覚
し、協働することによって、次代の地域社会の担い手としての子どもが、自立した社会性のある大人として成長できるよう支援に努めていきます。
山や海に囲まれた自然に恵まれ、長い歴史と伝統に育まれた文化があり、ものづくりの集積地である倉敷のまちで、子どもが夢と希望を抱き、自分を愛し、人を愛
し、命を慈しみ、健やかに育まれ、大人になっても、倉敷の地を愛し、安心して子どもを生み育てることができるまちの実現を目指し、この条例を定めます。
(倉敷市子ども条例前文)
これに続き、全7章に分かれた条例があるのですが、それぞれの細かい内容はいろんな形で公表されていると思いますので、興味のある方はまた調べてみてください。
そして、この条例前文だけを読んでみて感じることも、それぞれの立場で違うと思います。
特に子どもたちに関わっている人たちにとっては、特にいろいろ思うところがあると思います。
自分自身がそうですので…。
ただ、どう感じるかは抜きにして、この理想的な条例実現に向けて最大限の努力をしなければいけないことだけは確かです。
これがきちんと実現できるまち・倉敷市であり、行政はそれを率先してしっかり子どもたちが安心して育てるまちづくりをして欲しいものです。