専決処分

鹿児島県阿久根市で行なわれた住民投票で市長の解職請求が成立したことを受け、いろんな形で報道がなされている。
報道を聞いていたり、ニュースを読んでいると普段あまり聞くことのない政治関係の用語がどんどん出てきて、「中3生の公民の勉強にはもってこいのニュースだなぁ。」と違う関心を持って見ている。(笑)
この阿久根市の問題は夏前から何度も話題に上っていたけど、さして興味も無かったのですが、ここにきて前市長と議会の対立が激化しておもしろくなってきたのでちょっぴり興味あり。
そんな中で出てくる、今回大きな問題になっている“専決処分”という法的制度。
「へぇ~、こんな制度もあったんだ。」と自分の無知を再確認しました。(苦笑)
この制度の詳しい内容を知りたい方はこちら。 → 専決処分(出典:ウィキペディア)
よくよく読んでみたら、この専決処分ってのはこわぁ~い制度なんですね。
使い方を一つ間違えたら、首長の独裁政治を可能にしてしまう。
単純な話「こんな制度必要なの?」って気がしますが、もちろん必要だからあるんでしょうね。
今回の阿久根市の問題では、議会側の主張では市長がこの専決処分を使って勝手に市政を行なっているというもの。
そんなことすりゃ、もちろん普通に市民は怒りますわ。
でも、今回のリコールの結果が僅差だったことを見る限り、この議会の主張がすべてではない様子。
だからこそ、今度は前市長側が議会の解散要求も行なおうとしており、こちらも3分の1を越えて住民投票へなだれ込みそうだという。
ということは、前市長が専決処分により行なってきた市政そのものにももちろん問題はあるんだろうけど、その前市長を支持する人も多いということはあながち前市長だけが悪いわけでもなさそう。
結局、政治の世界は狐と狸の化かし合いだからどっちもどっちなんだろうけど…。
やっぱり法律は奥が深くて素人には難しいものだということがよくわかったが、その法律に准じて行なわれるべき政治は、そこに暮らす人々のためにきちんと行なって欲しいものだ。

-雑学

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