2136

何の数字だかわかりますか?
ニュース等を見ている方や、個人的に興味がある方には「ピンッ!!」くるんじゃないかと思います。

どちらかというと、好きよりも嫌いというか苦手な人の方が多くて、特に子どもたちにとってはうれしくない話じゃないかな?

今日、文化審議会から文部科学省に答申が出された常用漢字の数です。

2136字の漢字と聞いたら、感じ嫌いな人にとっては単なる嫌がらせとしか思えないし、絶対見たくない数ですよね。

今回は、1981年に現行表が制定されてから29年経って初めての改定になるそうで、その間見直されなかったというのはある意味ちょっと驚きです。

今回は現行表の1945字から5字『勺・錘・銑・脹・匁』の5文字が削除され、新たに196字が追加されるのだが、『俺・岡・柿・串・頃・虹』などの日常よく見る漢字でそんなに難しくもない漢字が含まれているのがちょっと不思議な気が…。

そんな中で一番気になったのは、現行表で1945字が採用されたときには“手書き”を前提としていたのに対して、今回の改定では「すべての漢字を手書きできる必要はない」として1割強もの漢字が一気に増えていること。

たしかにパソコンや携帯電話がどんどん普及し、勝手に変換してくれることで見慣れている漢字が増えていると思う。
でも、漢字は読めればいいってもんじゃなく、読めることと書けることの両方が揃って初めて意味をなすんじゃないかと思うんですが…。

最近、自分でも読めるけど書けない漢字が増えていることが便利な道具に頼りすぎている結果だと思い、ちゃんと自分の手で書くことが大切だということを痛感しているし、子どもたちにもそう指導しているのに、こういった形でそのことを軽く否定するような答申を出されてしまうとどんなものだろう?と思ってしまう。

いろんな意味で便利になるこの世の中は、それに反比例して人類の退化につながってきていることを、もっと真剣に危惧しなければいけないのでは?
便利になることはいいことだけど、何でも人間の代わりをしてくれるものを生み出すより、もう一度原点に戻って自分たち自身ですることの大切さを思い出す必要があるし、それを子どもたちに継承していかなければいけないはずなのに…。

ちょっぴり先生っぽいことも書いてみましたが、それ以上に自分の漢字力がこれ以上低下してしまわないように、もう少しがんばって勉強したり、自分の手できちんと書くようにしようと心に決めました!!

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