ある本の中でこんなことが書かれていました。
貧しさの中で強く生きるアフリカのある国へ、親善大使として訪問した女優が、自分に出来ることはないかと考えて、おいしいお菓子をプレゼントしようとしたことがあります。かの地の案内人はそれを感謝し、しかしさえぎりました。
「その美味しさを知ってしまったら、この子たちは明日から、この生活が辛く貧しいものであることに気付いてしまうので。」
頭を何かで殴られたような衝撃を受けました。
もちろん、以前から頭ではわかっていたことに違いないのだけど、ハッキリとこうして言葉で伝えられると、自分がいかにわかっているようで分かっていなかったのかということがよくわかった気がします…。
人に対して何かをしようとしたとき、そのことによって今この瞬間に起こりうるすべてのことだけに目を向けるのではなく、もう一歩先をしっかり見据え、考えて行動することがどれだけ大切かということ。
改めて、考えさせられました…。
自分が何かを行なって満足することではなく、その行動の結果がよりよい未来を築き上げることが出来る。常にそんな目を持って、人と関わる生き方したいものです。
もう一歩先を見よう