ショッキングなニュースを見ました。
バンコク名物屋台が消滅? 軍政の「イメージアップ作戦」に賛否
AFP=時事で配信されていたニュース。
昨年5月から軍が政権を掌握しているタイ国内では、国内の秩序回復という目的で“イメージアップ”のためにこれまで許されてきたことがどんどん厳しく取り締まられており、道路にあふれている屋台に対する移転・撤去というのもその政策の一つらしい。
「歩行者の妨げになっている」というのがその主な理由らしいが、それを言ってしまえば確かにそうだが、タイの道路はそんなものだと思ってしまえばたいした問題ではない。旅行者にとっても、屋台での食事や買い物は観光の一つであり、楽しみであることは間違いないはず。旅行者とタイ国民や実際にそこで生活している人たちから見ていると少々違うのかもしれないが…。
でも、自分の経験からしても、タイの道路にあふれている屋台は生活の一部であり、ここにきて急激に問題視されるようなことではないような気がするが、政権が代わると政治が変わり、国が変わるのはどこの国でも同じこと。そういう意味では仕方のない部分もあるような気がするが、それにしても急激な変革は国民生活に多大なる影響を与えるということを政権を担う人たちはきちんと考えているのだろうか?と考えてしまう。
記事によると、日中は出店禁止で夜になると出店してもいいとか、エリアを限定して出店できるようにしているということだが、道路に屋台がない街並みは想像できない。
人々が行き交い、人々の息吹がとても身近に感じられ、人の温かさをたくさん感じることができるこんな街の風景が大好きだ。
今の日本ではなかなか感じることができないあの空気に魅せられていると言っても過言ではない。
現政権の言うように国にとって悪い影響を与える部分があることも否定できないが、それをカバーして有り余るほどのいいところがたくさんあり、そこに屋台があるからこそ人が集い、活気があるということは紛れもない真実だと思う。
物価の上昇であるとか、人々の生活スタイルの変化によって街の様子が自然に少しずつ変わっていくのなら、それはタイという国の成長の一端として、それを含めて楽しむこともできるだろうし、そんな変化を望みたい。
強制的な力によって、必要以上に大きな変化が街を襲わないことを願うばかりである…。