“まだ”半年?“もう”半年?

大学受験の高校3年生は多様化する受験制度の関係で受験までの残り時間が少ないこの時期ですが、高校受験の中学3年生にとっては、本格的な受験突入までの残り時間がちょうど半年ほどになるこの時期。

この、あと半年という残り時間を“まだ”半年と考えるのか、それとも“もう”半年と考えるのかで自ずと心構えが違ってくると思います。

そんな時期の受験生の様子を見ているお父さんやお母さんの心情的には「とにかく勉強しなさい!!」って感じだと思いますが、実のところ、勉強しないと言われている子どもたちの勉強をしない大きな原因の一つに『戸惑い』があります。

一口に『戸惑い』と言っても難しいのですが、一番大きいのは進路そのものをどうすればいいのかがわからなくて戸惑っている子がたくさんいます。自分自身の進むべき道が見えないのに、ただ「勉強しなさい!!」と言われても、その目的や意味合いがわからないので勉強に対してのモチベーションも上がらないし、持続性も出てきません。

その『戸惑い』を解消するためには、自分の目標がハッキリ見えるということが一番の打開策なんですが、人生15年足らずの子どもたちにそれをすべて委ねることはかなり厳しいこと。もちろん、以前本ブログでも書いたように、最終決定は子どもたち自身にさせることが非常に大事になってきますが、そこまで導くのはまわりの大人の役目。

だからこそ、まずかけるべき言葉は「勉強しなさい!!」ではなく、「将来について一緒に考えてみないか?」に切り替えてみてください。そしてちゃんと相談に乗ってあげてください。

14~15歳という多感で中途半端に大人な時期だから、親子で真剣に話をするなんてことも難しかったりもするかもしれませんが、お父さんやお母さんもそこから逃げずに立ち向かって、一緒に考えようとしているという姿勢をちゃんと見せてあげることが大事だと思います。

そして、ぼんやりでもいい、進むべき方向が見えてきたら、それを少しでもハッキリとした夢とし、そしてそれを確実に叶える夢とすべく背中を押して応援してあげてください。

“もう”半年にはなりましたが、きちんと気持ちが作れて学習に取り組めるようになれば“まだ”半年あります。

みんなでがんばっていきましょう!!

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