基本的にはもちろん系統の教科ではあるが、教える立場から言えば「似て異なるもの」って思うこともある。それは算数が“嫌い・苦手”でも数学は“好き・得意”になることができる関係だと考えているから。これについては、2014年3月23日付けブログ『分数計算マスターになれ!!』でほんのちょっぴり書かせてもらいましたが、今日のお話はそことはちょっぴりハズれて、授業中の思わず笑っちゃったお話。
子どもたちの発想ってホントおもしろいなぁ♪♪って感じながら、教える上ですごく大切なことを教えてもらった授業のお話。
中学校に進学して数学の勉強の始まったTくん。現在、正負の数の加法・減法のルールに四苦八苦してはいますが、がんばっています。
計算の練習をしている授業での一コマ。
整数だけの問題が終わり、小数や分数の問題に入った途端、「先生、小数や分数が出てきたけど、どうやって計算するの?」との質問。事前に、「整数でも、小数でも、分数でもルールは全部同じだよ。」と説明していたんですけどね…。(苦笑)
その後、実際に分数の計算しているときの会話(T:Tくん、S:先生)。
T:「先生、約分するの?」
S:「小学校の時に、分数の答えは約分して一番小さい分数で答えるって習わなかった?」
T:「習ったよ。」
S:「正負の数の計算のルールは増えてるけど、他の計算のルールは一緒だよ。」
T:「でも、中学校ではまだ約分は習ってないよ。」
S:「…。(絶句)」
これに限らず、実際に、こんな風に算数と数学は別物のように感じている(思っている)子どもたちはきっと多いと思います。だから、それまでに習ったことに新しく習ったことが加わると、まったく別の次元のことをやっているように感じてわからなくなっちゃってるんだと思います。
例えて言うなら、『1+1』が『2』じゃなくて『0』になっている状態。
一つひとつの学びを積み上げていかないといけないの、積み上げ損ねて崩れちゃっている。だから新しいことを一つ学ぶときにはそれを乗せるべき土台の一つを再度きちんと確認してから、その関連性もしっかり教えながら上に積み上げていく必要性があるってこと。そこをせず、“難しい・わからない”って感じさせてしまったら、そこから盛り返すのはもっと大変…↓↓。
特に勉強を苦手としている子どもたちには“わかっている(知っている)はず”は通用しないので絶対的に必要で大切なこと。
そんなことを改めて教えてもらった大切な授業でした☆