本日の毎日新聞の配信分にすごく興味深いニュースが掲載されていました。
東京大学の山末英典准教授(精神医学)らがまとめ、米国医師会雑誌に発表したもので、ホルモンの一種である「オキシトシン」の点鼻薬を自閉症やアスペルガー症候群など自閉症スペクトラム障がいと呼ばれる発達障がいがあり男性患者に投与したところ、一時的にコミュニケーション障害が改善したという研究。
臨床実験では、この点鼻薬を鼻から1回だけ吸入した結果、コミュニケーションに関する心理検査で相手の言葉よりも表情や声色から相手の気持ちを推し量る傾向が見られたり、コミュニケーションなどに関わる脳の部位が、投与前に比べて活性化していることが画像でも確認されたそうだ。
今回の発表では、具体的にこの「オキシトシン」が脳にどういった作用しているかの仕組みはまだ不明とされているが、この研究がさらに進むことによって治療法として確立されたら非常に喜ばしい話だ。
今後、研究がどんどん進み、治療法や治療薬が開発される日が早く訪れることを願います。