相田みつを(3)


この作品は、まさに自分が思っている気持ちを素直に表現しています。

まわりの人にこのように感じてもらえたら、それだけで自分の存在価値があるような気がするから…。

今まで出会ってきた人の中に、「あぁ、こんな人のことなんだろうなぁ…」と思えた人が何人かいました。その人たちを見ていると、本当にその場の空気が明るくなるし、ホッとした気持ちになれました。

そんな人たちのうちの一人に、高校で講師をしていたときの生徒でTくんがいます。

まだ慣れない環境の中で緊張しながら、初めてそのクラスの授業に行ったときに、彼の底抜けの明るさと屈託のない笑顔にどれだけ助けられたことか…。

一発でTくんのことがお気に入り♪♪クラス全体の雰囲気も元気で明るかったので、そのクラスでの授業が毎週すごく楽しみで仕方なかったことを覚えています。

どちらかというと、お勉強の方はちょっと苦手なTくん。でも彼の方もこちらを気に入ってくれていたみたいで、1年間の授業中一度も居眠りすることもなく、毎時間熱心に授業を聞いてくれて、テストでもがんばってそこそこの点数をとってくれて…。本当にかわいい生徒でした。

甲子園を目指して野球部でがんばっていたTくん。バッティングの調子がイマイチでレギュラーをはずされていたときに、「先生が応援に来てくれたら絶対ヒットを打つから!!」と宣言。

スタジアムに応援に行った日はやはりスタメン落ちでベンチの中で懸命に応援していたTくん。途中、代打で起用されバッターボックスに立った彼は、僕の目の前で見事にヒットを放ち、1塁のベース上で大きなガッツポーズを見せてくれました。嬉しかったですよぉ~☆

この作品を見ると、いつもTくんのことを思い出します。元気でがんばっているのかなぁ…?

自分もまわりの人をそんな気持ちにさせられるような人間になりたいと思う今日この頃です。

-代表者ブログ, 相田みつを

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