「世界単位でものを考えなさい」

ある人から薦められて読んでいる本があります。
戦争の傷跡が大きく残るフィリピンで、日系人として苦難の生活をしている人たちの人生に光を与えたシスター海野。
このシスター海野の業績が描かれたこの1冊。
まだ最後まで読み切ってないのですが、その中ですごく考えさせられたシスター海野の言葉を紹介したいと思います。
これは、日本とフィリピンの友好交流と日本の素晴らしさを再発見して欲しいという意図で、フィリピンに派遣された中学生にシスター海野が語った言葉の記録です。
『あなた方は、これから国単位でなく、世界単位でものを考える人間になってほしい。
今も南半球では3分の2の人が飢えている。コセコセと小さいことを考えていないで、大きな夢を持って1日24時間を大切に生きてほしい。
過ぎた時間は帰って来ない。幸福な人生は自分で選びなさい。
橋の下で貧しい暮らしをしている人でも、幸せだと思って人生を送っている人も居るし、いくら豊かでも、不平不満を並べ立てている人に幸せはない。
山の中の子どもに不満はない。不満が私たちの心にあると幸福は来ない。
それには物の見方を変えることが大事だ。人の事でも、何でも良い面から見ると怒ることはない。
あなたがたはまだお尻に卵の殻が半分ついている。その殻がお尻から落ちるまで、お父さんお母さんの世話にならなければ何もできない。
日本の社会にも色々な問題があるが、社会が悪いならあなたも悪い。社会をよくするならあなたから始めなさい。時代の波に流されず、時代の波を乗り越える努力をしなさい。』
自分の出来ていないことをすべて指摘されたような気持ちになりました…。
この本は、まだまだたくさんの教訓を与えてくれそうです。

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