プラトー現象

先日、『ピグマリオン効果』について勉強した本を読み進めていく中で、「子供は突然伸びるときがある」という単元の内容があり、その中に“プラトー現象”という言葉が出てきました。
この言葉を見たとき、「あっ、大学の心理学の時間に勉強したことがある!!」と思い出しました。
せっかく勉強しているのに、こういった折に触れた機会にしか思い出せないような知識では、本当の意味での自分の知識にはなっていない証拠なのでお恥ずかしい話ですが…。
ここで書かれている内容は、努力は決して無駄にはならないということです。
例えば、計算力や漢字、縄跳びや水泳などで努力をしている子がなかなか結果に結びつかない中ででも、あきらめることなく続けてがんばっていると、あるとき急にグンと伸びることがあるということです。
またこれは、子供に限ったことではなく、大人であってもそういうことは十分に起こりうることで、このことは心理学でも証明されていることなのです。
通常、学習曲線(または努力曲線)と呼ばれるグラフで説明されることが多く、そのグラフはX軸(横軸)に学習や練習の量、Y軸(縦軸)に成果を現します。
グラフについては、下の写真を参照してください。

ここで大切なことは、普通、人間は無意識のうちに学習や練習の量を増やせば成果も上がると思っているということです。
もちろん、そう願うのはみな同じですが、実際にはこのX軸とY軸の関係は理想とは裏腹に比例の関係にはならず、上の写真のようになるということです。
つまり、ある努力に対する成果は、スロープ状に現れるものではなく、階段状に現れるのです。
この成果が停滞状態のことを心理学用語で“プラトー現象(高原現象)”と呼び、この状態が場合によっては1ヶ月だったり、1年だったり、10年だったりとかなり長く続くこともあるそうです。
人が努力をやめてしまうのは、多くの場合がこの状態のときであることは想像に難くありませんよね。
ここでも証明されているように、大切なことは成果を期待しつつ、でも焦らず、ゆっくり努力を続けることです。
言うのは簡単ですが、実際にそれを実行するとなるととても大変なことなんですが…。
特に子供たちの学習の成果については、長ぁ~~い目で見てあげてください。がんばっている子は、必ず伸びるのです。
私はいつも、そう信じて子供たちと向き合っています。
ってな具合に、本の内容を小出しに紹介していてはいけませんよね
早く読み上げて、きちんと皆さんにご紹介するようにしますね。
子育てにとって、本当にとてもためになる本ですので、是非一度読んでみてください。

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