陸上日本選手権、男子100m決勝。
スタジアムには、陸上の国内大会とは思えないほどの観客。そして、自分も含め、テレビの前でその瞬間を見ていた人も含めたら、日本中でどれだけの人が注目していたんだろう?って思うほど注目のレース。
(※画像は日本陸上競技連盟公式サイトより)
サニブラウン選手の持つ現日本記録9.97秒。
桐生祥秀選手の持つ前日本記録9.98秒。
記録の上では、わずか100分の1秒の差だが、現時点において、そのタイム差以上に力の差を感じる圧巻の強さが今のサニブラウン選手にはある気がする。
距離にして100m。時間にしてたった10秒の世界。でも、その短い距離、短い時間の中で最高のパフォーマンスを発揮するための選手の走りのスタイルは同じように見えて大きく異なる。その走りのスタイルを考えると、今日のレースは、4〜50m付近で先頭を行く桐生選手にサニブラウン選手が並びかけた時点で勝負は決まっていた。
雨は降っていなかったとは言え、決して良いとは言えない雨に濡れたトラックコンディションの中での10.02秒の大会レコードは見事。トラックコンディションがもう少し良ければ、間違いなく3度目の9秒台を出すことができたであろうと思えるレース。逆に言えば、今のサニブラウン選手にとって9秒台はコンディション次第でいつでも出せるだろう。そういった意味では、今の日本男子短距離界において、全体のレベルが上がっている中で頭一つ抜け出た存在であることは間違いない。
個人的な記録も興味が尽きないところだが、このサニブラウン選手を入れたリレーメンバーでの日本リームの4継が世界を相手にどこまで戦えるのか興味津々。早く、その本気のレースも見てみたい。
いやぁ〜、たった10秒の世界に久々に大興奮しました!!
日本男子短距離選手たちのさらなる活躍に大いに期待したいと思います♪♪