闇に迷い込んだ相手に差し伸べるのは…

「今、思い悩み、闇に迷い込んだ相手と出会ったら、あなたはどうしますか?」

そう聞かれたら、どんな答えを出しますか?

って、漠然と聞かれても、その人との関係性であったり、その人の思い悩んでいることの内容であったりによって、してあげられることも、言ってあげられることも違ってくるだろうから、なかなか答えるのは難しいと思います。

ただ、多くの人はその人に対して、何らかの答えを提示してあげることで力になってあげようとすると思います。そのこと自体は、もちろんいいことだし、それによって救われる人も多いと思いますが、本当にその人のことを考えたら、答えを提示することがいいことなのか?そもそも、その人はなんらかの答えを求めているのだろうか?って思って…。

誰かが答えをくれたら、すごく楽だと思うけど、それはあくまで人の答えだし、もっと言うとその人の成長につながらない。それは勉強を教えていても同じこと。答えを教えてあげることは簡単だけど、それで正解しても、それはその問題が解けるようになったわけではないのだから、助けになるどころか成長の妨げになること。

そういう意味でも、大事なことは何らかの答えを提示することではなく、一緒に考えたり、悩んだりしてあげることで、そんな人がいてくれることを感じられることで、闇の中でもがんばろうと思えたり、前に向かって歩こうと思えたりするんだと思います。

相手もきっと、答えじゃなく、そんな存在を求めているんじゃないかな?

だから、単純に答えを出すのではなく、まずはしっかり聞いてあげることから始めて、その人が自分自身で答えを導き出せるようなアプローチをしてあげたい。というか、できるようになりたい。

勉強場面での子どもたちは、素直に答えを教えてくれる人を求めてますけど…。苦笑

-代表者ブログ, 教育について, ひとり言

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