『企業が指導員を派遣』
〜授業観察し改善策〜
埼玉県戸田市教育委員会の取り組み(日本教育新聞より)
この取り組みは、埼玉県戸田市教育委員会が発達に課題のある子どもたちへの支援を充実させるために、民間企業と連携して市内の小学校に専門の指導員を派遣するというもの。
その派遣された指導員が、毎月、授業を観察し、教員と指導の改善策などを話し合ったり、実際に訪問時の授業中に子どもたちや担任、特別支援学級の教員をサポートしたり、個別の指導計画の作成を手伝ったりと、学校教育の現場に民間の力を惜しみなく注いでいるという。
これまでそこにあった見えない大きな壁。
「そこにあった…」というより、それは、今もまだそこに大きくそびえ立っている。でも、その壁を少しずつ壊そうとしたり、乗り越えようとしたりする動きもあると感じられることは多くなってきた。ただし、それは個人の先生の判断と動きによるところが大きく、今回の話のような行政レベルでの連携に至るにはまだまだ課題はたくさんあるのが現実だろう。
この新聞記事にも『公立小学校の発達障害支援で、教育委員会と民間企業が連携する例は全国でも珍しい』と書かれていた。
官民一体の取り組みにより生まれる力は計り知れない。
だからこそ、こういった取り組みが、今後、日本全国でどんどん広がること願っている。
そこに、行政だとか民間だといったくくりや、大人の余計なプライドや感情などは必要ない。必要なのは、子どもたちの成長を喜ぶ気持ちだけ…。