何かを選ばなければいけない場面で、どちらの方法で選んだかによってそのものに対する気持ちやその後のモチベーションは大きく変わる。
選ぶ側にとってそうであるように、それは選ばれる側にとっても同じこと。
現在、というより、ここ数年ずっと、Selfishでは先生や支援員の募集をさせていただいています。茶屋町教室における慢性的な大気の状態や、金光教室での利用者の急増により、一緒に子どもたちの成長を応援してくれる仲間を求めています。
そんな中で、これまでの間に全然応募がなかったわけではありません。ご応募いただいて、面接をさせていただいたり、書類をお送りいただいたりした結果、ご縁がなくお断りさせていただいたケースがほとんどです。
そういった方々とお話をさせていただいていると、仕事を探す上で、目の前にある選択肢の中から“消去法”で仕事を選択し、応募してきたのだろうということを感じる場面が非常に多く、その先に双方の喜びや幸せ、もっと言えば、子どもたちの成長があるとは感じられないため、お断りをさせていただきます。
仕事を選ぶ上であれ、それ以外の場面であれ、“消去法”が悪いと言っているのではありません。選ぶべき場面においては、“消去法”もきちんとした方法の一つであり、自分自身も“消去法”により、選ぶこともよくあります。
ただ、自分が仕事をする上でも、一緒に仕事をさせていただく仲間を選ぶ上でも“消去法”で選びたくないし、選ばれたくないと思っているだけです。
どちらもそんなに違わないんじゃないの?
そう思われる方も多いかと思います。確かに、いくつかの中から、条件に合わないものを削り落としながら選んでいく“消去法”で選んだ場合と、自分の条件に合うものを優先的に選んでいく“選択法”で選んだ場合とで同じ答えに辿り着くことの方が多いのだと思います。
でも、自分の中で一つ明確に違うと思っているところがあります。
それは同じ条件で、同じ数の中から決めようとする際に“選択法”で選ぶ場合は、“消去法”で選ぶ場合よりも、選択肢が一つ多くなるはずです。
『選ばない』
という選択。
「この仕事がしたい!!」
「ここで働きたい!!」
そんな自分自身の思いや基準を明確に、その条件に合う仕事を選ぶ。だからこそ、それに合うものがないのであれば、その中から無理に一つを選ぶのではなく、選ばないという答えを選ぶ。特に仕事に関しては、そういう選び方をしないと、その先の仕事の中で、ちょっとしたトラブルや問題に直面した際にすぐに諦め、逃げ出してしまうことになります。
Selfishにおいてのそれは、子どもたちに直接影響を与えてしまうことになるため、できる限り、そういったリスクを回避するためにも、そこを大切な基準としています。
吹けば飛ぶような小さな存在であり、自分自身もそんなにできた人間ではないくせに、すごく偉そうなことを言っているということは自分でもよくわかっています。でも、そんな小さな場所であっても、そこを必要とし、居場所としてきてくれている子どもたちや大切な子どもたちを預けてくださっている保護者の方々ときちんと向き合い、寄り添っていくためにも、絶対に譲ってはいけないことだと考えています。
その結果、受け入れ態勢が整わず、たくさんの方をお待たせしてしまっては本末転倒のような気もしますが…。
そこはご理解の上、ご容赦いただけたら幸いに存じます。
正直、大変なこともあります。
でも、楽しいことと子どもたちからたくさんの幸せがもらえ、それが働く上での喜びに変わることに関してだけは自信があります。
そんな思いでやっている、子どもたち一緒に成長を目指している場であるということを知っていただいた上で、たくさんの選択肢の中から“選択法”でSelfishを選んで来てくれる方を待ってます!!