「先生、この問題がわかりません。」
授業中に、こうしてきちんと質問をできるということはとても良いことです。わからないことをわからないままにしておくことが一番成長の可能性を打ち消してしまうことなので、わからないことをわかるまでいかなくても、わからないことをわかろうとする努力が次へと繋がる大事なこと。
ただ、その質問の先が答えに導いてもらって、答えが書き込めたという目先のゴールだけを見ての質問をしている子がすごく多いです。もちろん、課題を終えるということを一つの完成系とするなら、それ自体も必要なことですが、下手をすればそれは勉強しているのではなく、単なる作業と化してしまっている場合もあるので、そこに注意が必要だということです。
勉強の方法の中には、“答え”から始まるやり方もあります。“答え”をスタート、そして問題をゴールとして、その過程を逆に辿ることで普通に問題から“答え”へのルートを辿るより理解が深まる場合があります。また、自力で解くことが難しい場合に正攻法で理解を試みるとなかなかうまくいかないことが、意外と簡単に紐解けたりすることもあるのです。例えるなら、迷路をやっていて見つけられないスタートからゴールまでの道順が、ゴールからた辿ってみると簡単に見つかるようなもの。
自分の苦手な問題、難しい問題も“答え”がわかったら、そこをスタートにして思考を巡らせてみよう。
勉強が苦手な子ほど、是非ともチャレンジしてみてもらいたい勉強法です☆