2週続けて『おんな城主直虎』からのネタ。
先週、政次を自らの手に掛けたことで正気を失ったしまった直虎とその様子を見守る南渓和尚。その様子を見て傑山が言った言葉がすごく耳に残った。
(※傑山(市原隼人)画像。傑山ツイッター(@ketuzan)より引用)
「道に迷った者にどこにおるか声をあげよと言うても無理な話。和尚様は共に迷うことでゆっくりと手を引いてやろうとされておられるのではないか…」
何気ない言葉であったが、今の自分の心持ちをもう一度確かめるには十分過ぎる言葉であった。
子どもたちに関わり、子どもたちを支え、成長に一助できればそれに勝るものはない仕事。
成長途上にある子どもたちは道に迷ってあたり前。そんな迷っている子どもたちに「どこで迷っているのか?」と聞くのは愚問。なぜなら、どこにいるかわからないから迷っているのだから…。
それは障がいのある子たちはもちろん、そうでない子たちでも同じこと。
でも、ずっと関わっていると、ついそれを忘れてしまい、最近は「どこで迷っているの?」と聞いてばかりいた気がする。自分で気付くこと、気付けることが大切だと思うばかり、それを優先してしまって、必要に応じて自分自身がもう一段下がることが少なくなっているような…。
前から引っ張るのではなく、後ろから押すのでもなく、横に寄り添い共に歩む。共に迷ってあげることができてこそ、本当の意味で寄り添い、支え、道を探していることになる。そうやってもらえることで、子どもたちは安心して迷い、悩み、答えを見つけ、前に進むことができる。
長い時間の中で、だんだんそれが少なくなっていたのではないか?と自問自答。
自分の進むべき方向性を見直す中で、まずは、もう一度原点に立ち戻り…。
いつまでも、道に迷いし子どもたちと共に一緒に迷える大人でいたいものですね。