今季のドラマの中で、単純におもしろい!!ってことじゃなく、そのテーマで気になって観ていたドラマ。昨日迎えた最終回を、今日ようやく観ることができました。
自分自身も経験(普通に高校受験と大学受験だけだが…)し、今は、子どもたちのそれを支える側として関わっている“受験”。正直、いろんな意味で好きじゃない(好きな人はほとんどいないだろうけど…)中で、ずっとそのど真ん中にいて、それに抵抗し、抜け出そうとして向き合っている気がしている。
そんな気持ちを持っている人間が気になったこのドラマ。ドラマ自体は、第1話を観ただけでタイトルの意味はわかったのですが、下剋上は抜きにして、小学生が臨む中学“受験”に挑む意味というか、その答えをどう描くのか?そこにすごく興味があって観てました。
最終回の最後の場面で、受験を終え、中学生になった娘が受験を振り返り、手紙の形でみんなに話しかけるシーン。その中の一言に、このドラマの、そして勉強することの意味が描かれていた気がします。
「勉強は世界が変わります!!」
勉強すること、そしてその成果を試す一つの場である“受験”を通して得るものは、一つは結果であり、一つはその過程を通しての成長だと思っています。目の前にある課題をこなすことだったり、目の前にあるハードルを越えさせてあげることだったりといった目標を、時には前から引っ張り、時には後ろから背中を押し、また時にはすぐ横で寄り添いながら、子どもたちの目標達成のお手伝いをさせてもらっています。
そのもう一つ先。
勉強によって、自分自身が、そして自分自身の世界が変わったと感じられること。
この言葉を聞いた時、今の自分はそれを子どもたちに感じさせてあげられるところまでの関わりがもてているだろうか?って考えてしまいました。
正直、勉強そのものを楽しいと感じる子や“受験”を自らやりたいと感じる子はほとんどいないと思います。それは、その先にあるものが何なのかを知らないからであり、辿り着かないとわからないことだから…。
だから、勉強の中身だけや“受験”のテクニックだけを教えるのではなく、それをわかってもらえるところまで寄り添いながら導いていくことが、子どもたちの教育に携わる人間の一番大切なこと。
自分の中で一つの線を引いて考えていた“受験”ですが、まだまだ考えること、やるべきことはたくさんあるってことを感じさせられました。
さすがドラマの脚本家は、人の心に響くセリフ書きますね☆笑