急激な変革の歪み

先の選挙で自民党から民主党へ政権交代が行なわれて約1ヵ月半。
マニフェスト実行に向けて、民主党がいろんな分野で変革を行なっているのはみなさんもご存知の通りだと思います。
ダム建設問題、子供手当て、空港問題、年金問題等…。
変革によって当事者として不利益を被る人たちもたくさんいるし、中止になった事業等を見ていくと、それまでに使ったお金がどれだけ無駄になるんだろうと思ってしまう。
今日は、自分にも直接関係があるニュースが文科省から発表されていた。
教員免許更新制の廃止
4月にスタートしたばかりの制度をもう廃止し、新たに『専門免許状』制度を導入するというもの。
文科省が13日に開いた有識者との懇談会の中で免許更新制に否定的な意見が多かったことを受け制度の移行が決まったそうだが、そもそも免許更新制を決める際にも有識者が集まって検討した結果決めたことではなかったの?と聞きたくなるような今回の発表。
わずか2年で廃止となると、その間に使った経費や講習を受けた人たちの負担はどうなるの?って感じ。
また、新しい制度では、教員免許を取得すること自体も大変になるし、上乗せで免許を取るにもかなり負担増となる内容。
今回決まるべき内容が、そのままきちんとした形で制度化されるのならまだいいが、現状を見ていると、またどこかのタイミングで簡単に変わってしまいそうだから怖い…。
今の日本は、いろんな事がいろんな意味で変わらなきゃいけない時が来ているとは思う。
でもそれは、今回のような急激な変革ではなく、きちんとした将来展望と段階を踏まえながらもっとゆっくり行うべきもの。
急激な変革は必ず歪みが生じ、どこかで破綻をきたしてしまう。
結局それは、更なる問題点や余計な負担を増やすだけのこと。
もっときちんとした形で日本の舵取りをしてもらいたいものだ。

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