情報がインターネットでいろんな情報が簡単に手に入るようになった今のこの時代。
幸せなことなのか、不幸なことなのか?
逆に情報が氾濫しすぎて、場合によっては、それが子どもたちにとってリスクだったり、マイナスだったりすることもある。だから、子どもたちを守ろうとする大人は、大人の尺度で不必要だと考える情報をなんとかして子どもたちから遠ざけようとする。
それが本当に正しいことなのだろうか…。
悪いことを知らなければ、たしかにその子は悪いことをしないかもしれない。でもそれはきっと、いいことの価値もわからないことを意味していると思う。いいことと悪いこと、その両方を知り、その上で正しいものをきちんと選択できる力をしっかり子どもたちの中にもたせであげることこそが大切なことなのだ。
加えて言うなら、それは『知っている』という知識のレベルにとどまるのではなく、五感で感じて自分のものにできるようにすること。すなわち、体験を通して得たものは、単なる体験の記憶のみならず、そこからさらに想像する力につながり、さらに大きな力となって本人を成長させてくれるからだ。
子どもたちに、自分で未来を切り拓く力、この大変な時代の中を“生きる力”を身に付けて欲しいと願うなら、知るものや体験するものを大人が取捨選択するのではなく、可能な範囲ですべてを与えて、子どもに取捨選択をさせ、間違えそうになった時にそっと正しい道に導いてあげられたらいいのではないだろうか…。