保護者の方々からいろいろなご相談をいただきます。
あたり前の話ですが、子どもが10人いれば最低でもその人数と同じ数だけ、実際には一人がいくつもの問題や悩み事を抱えられているケースがほとんどなので、子どもの数の何倍もの数に上ります。
もちろん、そのすべてにお応えし、対応していければ最高なのですが、実際に我々にはできることとできないことがあります。
今日はその一例について、みなさんにもご一考いただければと…。
ご存知の通りSelfishでは、来ている子どもたちのほとんどが個別による学習支援を行なっています。それはなぜか?簡単な話、それが来てくれている子どもたちにとって必要な環境だからです。
環境を整えてちゃんと一人一人に目を向けて一緒にがんばっていくと、それまでできなくて困っていたことが少しずつできるようになります。
特にSelfishでは、学習面での困り感の軽減を一番の課題にする場合が大半なので、その1対1という環境の中で取り組むことで、成果に結びつけていくことが少しずつできています。
そうすると保護者の方から次なる課題についての相談がきます。
「ここではある程度の時間座って勉強できるのですが、学校では座っていられないし、ここでできることができないのですが…。」って感じのもの。
学校という集団を主とする環境下で習得できにくい学習面の問題を少しでも減らすために、その目的にあった環境を整えてやっているからできるのであって、逆にSElfishでやっている個別指導という環境下で学校での集団指導における問題点の改善というのはできません。
もしそれを望まれるのであれば、その指導に見合った環境を整え、問題点や課題を洗い出し、支援の方法を考えて少しずつできるようにしなければいけません。
でも、仮にそうしたところで、教室内の環境や一緒に勉強するお友だちといった周囲の要素をすべて同じようにすることは不可能なので、こちらの教室でできたとしての学校の教室でできるとはかぎりません。
すべてに万能の学習方法や支援方法なんてものは存在しない。
ということは、自ずとできることとできないことは明確に分かれます。
加えて言えば、困り感を抱えている子どもたちはたくさんのことを同時にいくつも行うことが苦手な場合がほとんどなので、ちゃんと場面場面に即した形で少しずつ身につけるための環境を整えることが大切です。
一人の子どもに対して、そのまわりにいる人たちを一人でも多く巻き込んで、みんなの力で子どもたちの可能性を伸ばしていける環境づくりをしていきましょう!!