百雑砕

「こっぱみじん

心の中のモヤモヤした煩悩をこっぱみじんに打ち砕いてしまえ!
禅のお坊さんの厳しい一言。捨てるだけではだめ、もっと過激に粉々にです。
百雑砕した後は、心が軽くなり、捨てただけと違って修復・再生できる可能性もないので未練も持てず、きれいさっぱり人が変わったように蔭がなくなることでしょう。
こっぱみじんを実行するのは、あなたを悩ませ迷わせ惑わせている煩悩が対象です。
嫉妬する心。人をうらやましいと思う心。どうしても手放したくないと執着する心。
人に尊敬されたいと願う心。人を差別する心。人のせいにする心。
こんな心を思いっきり破壊してください。
迷いのひとつひとつを解決しているより、いっそ思いきって、強い気持ちでこっぱみじん。

『百雑砕』=「ひゃくざっさい」と読むのだそうです。

結局、いろんなことを悩み、考え、苦しんでしまうのは自分自身の心の問題なんですよね。
だからこそ、それらを解決できるのも他ではない自分自身の心でしかないということ…。

ここに書かれているような“嫉妬心”や“執着心”をはじめ、すぐに人をうらやんだり、人のせいにしてしまう弱い心を持っています。
それで身動きできなくて、立ち止まり、悩んでしまっている自分がいます。

そんな自分を知っているから、ここに書かれていることはすごくよくわかります。

だから、できればそのもう一歩先の「どうやってその煩悩や自分の弱い心を打ち壊すのか」という方法を教えていただけると非常に助かるのですが…。
そこすら禅の教えに頼ろうとしてること自体が甘えなんでしょうけどね……。(苦笑)

今、自分がもがき苦しんでいる場所から少しでも抜け出したくて、何か一つでもヒントがもらえたらいいなぁ…って感じで久々にこの本を開いて読んでみました。

この教えも含めて、そこに書かれているいろんな教えはそれなりに理解できるんだけど、なかなかそれを実践することはできないという事実に気付くことで改めて自分の小ささや愚かさを強く感じてます。

いつになったら成長できるんだろう…

-禅の教え

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