1つの事件に関する2つのニュースを見ていろいろ考えさせられる。
1つ目のニュースは事件の概要。ニュース等で見られた方も多いかと思いますが、今年5月に神戸市内の児童館で起きた、小学2年生の男の子が女性職員をバッドで殴打してケガを負わせたというもの。
記事についてはこちらから。 → 『小2男児、バットで児童館職員の頭を殴る 耳に後遺症』(12月19日朝日新聞配信分)
この記事の中にもあるように、この女性職員は治療のため休職中で、県警に被害届を出し、県警はこの男の子を児童相談所に通告したということだ。
そして2つ目のニュースはその対応に関してのもの。ケガをした女性職員が被害届を出したことについて、逆に非難されているというもの。
記事についてはこちらから。 → 『児童館で小2男児が女性職員の首をバットで殴り後遺症、傷害で児相通告 被害届に「なぜ小学生を追い詰めるのか」と逆非難…』(12月19日産経新聞配信分)
子どもたちに関わる仕事をしている立場として、非常に複雑な気持ちだ。
この男の子の立場や将来を基準に考えるべきこと。
この女性職員の立場で考えるべきこと。
そもそもの現認となった子どもたちの遊びの環境について考えるべきこと。
子どもたちに対する教育の在り方について考えるべきこと。
現在の教育現場における対応や意識について考えるべきこと。
それぞれの視点で考えるべきことがあり、視点を変えれば、もちろん答えも変わってくる。その答えに統一される“1つの正解”がないことは明確。だからこそ、非常に難しく、非常に複雑な気持ちになる。
ただ、教育現場で本当に大切なことは何なのか、子どもたちにきちんと伝え、正しく理解し、子どもたちの中に芽吹かせたい力は何なのかをもう一度よく考えるべき時がきているのではないかということだけはハッキリ言える。
誰も幸せになれない、こんな悲しい事件が、この先、二度と起こらないために…。