「今現在学んでいるタイムリーな内容をしっかり学習し、身に付け、次のステップへとどんどん進んでいく。」
というのが、学習内容として理想的です。もっと言えば、先取り学習で少しゆとりをもって学習でき、学校での学びをより効率よく、深いものにできればさらにいいと思います。これに関しては、逆に学校での学びの後にきちんと復習と定着のための学習時間が確保できれば、そちらの形でもいいと思います。というか、このどちらを選択するかは、子どもの性格や特性等によって考える必要性がありますが、いずれにせよ、学びの機会を複数回とり、きちんと反復&定着をして先の学習に進んでいくことが大切です。
でも、それはあくまで理想的な話であって、子どもたちの学びがそんなにスムーズかつ効率よくいくわけなんかありません。大人だって、いろんなことをすぐに忘れちゃうのに、子どもたちに「勉強したことを全部忘れずに覚えておきなさい!!」なんて言ってみても無理なことはよくおわかりだと思います。
そこで大事になってくるのが、学習内容を定期的にスパイラルさせてしっかり復習、というよりは思い出しながら、その学習内容に触れる機会を作ることです。Selfishの授業の中ではごくあたり前のこととして、普段の授業の中によく取り入れています。
どこまで戻って学習するのがいいのかというのも個人差があるので一概なことは言えませんが、2~3年分、例えば小学6年生なら小学4年生ぐらいの内容だったり、中学3年生が中学1年生ぐらいの内容だったりといったところまでは戻って確認をすると非常に効果的だと考えます。実際に、教室で子どもたちに2~3年分遡った学習の内容のプリントをさせてみると、見事なほど忘れています。もちろん、元々わかっていなかったところではなく、その当時はきちんとできていた内容です。
そういった学びの反復と定着に向けての取り組みが、子どもの学習の基礎的な力をより強固なものにし、次への学習へとつながっていきます。
普段、学校での授業での学習内容がどんどん進んでいる時期にはそういった時間も取り難いですが、もうじき始まる冬休みを前に、これからの時期は学校の授業がほぼ進まなくなるので絶好のチャンス☆
そんな時間を意識的に作って、子どもたちの学びを振り返って確認して、しっかり定着を図っていきましょう!!