高校受験組の最初の難関、私立高校の受験まで残り1ヶ月を切りました。いい意味での緊張感の中、本番に向けて真剣に受験勉強に取り組み、がんばっている受験生。
で、いて欲しいのですが、どうも自分たちが受験生の当事者だという自覚の少ない受験生の面々に、焦るは周りの保護者や先生たち。毎年感じることではありますが、どうしたものか…。
保護者の方々からもどういった勉強をさせたらいいかというご質問等をよく受けます。残りの時間を考えて、ここからの受験準備でどういった内容を勉強すればいいかをちょっとご紹介。もちろん、受験校や各個人の得手不得手などによって異なりますので、あくまで勉強が嫌いで受験勉強があまりできてない(本人はしていると思っているが…)子たち向けの取り組んで欲しい内容です。
基本的に、この時期にあまり難しい内容に取り組むのは逆効果。自分が「できない…」という気持ちを大きくするばかりなので、そこは避けて『基本の再確認』、『自信の構築』、『達成感の積み重ね』に努めましょう。
具体的には…。
・漢字の読み書き ・単語や熟語の暗記 ・各種計算練習
・文法用語の確認 ・基本的な文法の確認 ・公式の確認
といった感じで、本当に基礎の振り返り、思考系よりも暗記系に時間をかけて、同じ時間の中でもより多くの物量がこなせるような内容を中心に行ないます。そうすることで、学習量を増やすことができるので受験に向けての地震や達成感を生み出しやすくなるし、なにより、勉強が嫌いな子たちは難しいことを覚えるとついつい志向がそちらに行きがちで難しく考えすぎるようになり、本人も気づかないうちに簡単な基本内容を忘れてしまっていることや問題に対峙したときに基本内容を思い出せないようなことに陥りやすいので、そういったことを避けるためにも重要になります。なにより、本来、本人が持っている力で十分にとれるレベルの問題を取りこぼすことが一番致命傷になるので、そこを防ぐことは難しい問題に取り組んで更なる加点を望むことより効果的です。
実際、ここ最近の授業の中ではそういった内容に取り組んでいますが、例えば数学で言えば、3年生の内容の展開や因数分解、二次方程式などは解けているのに、1、2年生の内容の連立方程式や一次関数、場合によっては一次方程式や文字式でルールや公式を忘れている子が多く、より簡単な問題での取りこぼしが目立ちます。「そのあたりは以前できていたから大丈夫だろう。」と思うのは大人の単純な考えで、時間が経過している分、どうしても抜けが多くなっているのです。
だからそのあたりを残りの時間の中でしっかりやっておく方が、本人にとっても一度はできるようになっていることなので思い出しさえすればすぐにできるので自信にもつながりやすいのです。
毎年のことですが、自分が代わりに受験できるのならどれだけ楽なんだろう…って思いながら子どもたちの指導にあたるこの時期。
保護者の皆さんにとっても正念場。一緒にがんばっていきましょう!!