もう一つのW杯〜一人の少年の物語~

かなり意味深のタイトルをつけてしまいましたが、これはある少年の活動のニュースを見て、何気に浮かんできた言葉をそのまま書いてみただけなので直接W杯には何の関係もありません。その点はかるぅ〜く流してください。(笑)

それは「世界22カ国の子供達に4000個のサッカーボールをプレゼントした少年」のニュース。

日本を含め、世界中がW杯に熱狂(すでに日本では終わった感もあるが…)する中、サッカーの持つ大きな力可能性を一人の少年が見せてくれた感動の話。この少年の思いと活動は、ある意味『W杯=世界一の称号』に値するものだと思います。

その少年の思いと活動の内容については、記事をそのまま抜粋して以下に掲載させていただきますので、是非読んでみてください。(写真もその記事のものを抜粋して利用させていただいています。)

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・アフリカの状況を目の当たりにした少年
現在米ミシガン州に住む10歳のイーサン・キング君は、5年前父親と一緒にアフリカのモザンビークを訪れた。イーサン君は現地で、プラスチック袋を丸めて紐でくくった物をボール代わりに蹴って遊ぶ子供達を目撃した。そして若くして病気で亡くなる大人の代わりに、子供が子供を育てている現状も目の当たりにしたという。

・サッカーボールを寄付する「チャリティーボール」を開始!
そんなイーサン君がモザンビークを去る時、自分のサッカーボールをプレゼントしたところ子供達は大はしゃぎ! ボール1つでどれだけ大きな変化を起こせるか実感した彼は、5年後サッカーボールを貧しい地域に寄付する「チャリティーボール」と名づけた活動を開始した。

・待ち受けていた厳しい現実
しかし実際イーサン君が、サッカーボールを譲ってもらうためにスポーツ用品メーカーに連絡を取ったところ、冷たくあしらわれてしまっという。厳しい現実を思い知らされた彼だが、根気よくコンタクトを取り続けるうちに、アディダスやウィルソンといった大手会社が協力を申し出てくれたのである。

・サッカーボール4000個を貧しい地域の子供達へプレゼント!
そしてボール1個につき25ドル(約2500円)から寄付金を募るウェブサイトを立ち上げ、今のところ4000個ものサッカーボールを、世界22カ国の貧しい地域の子供達へプレゼントするまでに至っている。

・なぜサッカーボールなのか?
安全な飲み水や学校もない貧しい地域に、なぜサッカーボールなのかと思う人もいるかもしれない。だがスポーツをすることで子供達の犯罪率が減少し、試合をすればコミュニティーの結束も強まり、サッカーボール1つが地域にもたらす効果は計り知れないのである。イーサン君は「大好きなサッカーで、世の中がより良いものになれば嬉しい」と語っている。

この活動をわずか10歳の少年が行なっているということ。そしてその活動の先が世界22カ国にまでのぼっているというところに驚きと感動を覚えずにはいられない。

ボールを送られた国々の子どもたちに対して活動のもたらした直接の影響は元より、それと同時に、このイーサン君の活動は、思いを叶えるために一歩目を踏み出すこと、そして困難に直面してもあきらめることなく続けることで、必ず、道は拓けるのだという大切なことを教えてくれている。

ちっちゃな島国日本では“集団的自衛権”がどうのこうのと騒いでいるが、本当の意味で世界を救い、人々の手と手をつないでくれるのは武力や政治なんかではなく、世界をよくしたいと願う一人ひとりのこうした思いなんじゃないだろうか…。

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