任運謄謄

「悩みを探しに出かけない

「ケ・セラ・セラ」も禅語です、と言いたいところ。
これから起きることはケ・セラ・セラ。なるようになります。こちらはスペイン語。
風にまかせてニンヌン・トウトウ。運に任せていればよし。こちらは禅語。
明日のことであろうと、十年後のことであろうと、将来のことに思いをめぐらせて悩んでいる人のいかに多いことか。禅の教えは、今を生きよと言っています。今を精一杯生きる。今日を充実して生ききる。その積み重ねが将来となるのです。将来を考えるより、今自分が取り組んでいることは何なのか。それは意味のあることなのか、やり方は間違っていないのか。
どうです?今のことだけで確認することは山ほどあるのに、将来のことまで考えていられないはず。わざわざ悩みを探しに行くなんてやめておきましょう。明日は明日の風が吹く。

『任運謄謄』=「にんぬんとうとう」と読むのだそうです。

日々の生活は仕事も含めてすごく楽しく、自分自身充実していると感じています。

自分がその時に思ったこと、やりたいことを追いかけてやってきた結果の今だから、それはすべて納得しているし、なにより自分自身で出してきた答えだからだと思います。

でも…。

そんなことを言いながら、時折、不安になるというか、「これでいいのだ!!」という自分自身の思いと、「これでいいのか?」という漠然とした不安が交錯してよくわからなくなるときがあります。

それはすべて、見えない未来に対するもの。
今の自分の進んでいる道が、未来の自分の進みたい道へと本当に続くのか?という漠然とした不安…。

今をがんばればがんばるほど、だんだん夢から遠ざかっていくような気がする。
でも、やっぱり自分が信じて進んでいる今の道の先に、自分の夢がちゃんと待ってくれているような気もする。

完全に堂々巡りの思考の迷路の中でもがいているだけみたい。

この本の言葉の中ですごく響いたのは、“生きる”じゃなくて“生ききる”という言葉。
まだ、今の自分はただ単に毎日を生きてるだけで、生ききっていないからこんな小さな悩みで勝手に堂々巡りしているんだろうなって思った。

悟っている人間と悟れない人間との違いは、まさにそこだね☆(笑)

-禅の教え

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