1969年、人類初の月面着陸に成功したアポロ11号。
その打ち上げ時に使われたロケットのエンジンだ。
人類の夢と希望を乗せて打ち上げられたアポロ11号は月面着陸に成功し、脚光を浴び、事ある毎にいろんな形で人々の目に触れてきたに違いない。
しかし、そのアポロを宇宙まで押し上げるために働いたロケットやそのエンジンはまさに縁の下の力持ちで、とっても大事な役割を果たしたにも関わらず、だれからも注目されることなく44年間深い海の底で眠り続けていた。
44年ぶりの日の光は、さぞ眩しかったことだろう。
自分自身、アポロ11号には親近感を感じている。
それはなぜか?
たいした理由ではなく、それが自分がこの世に生を受けた年だから…。
人類が初めて月面に降り立ったのと同じ年に、この地球に降り立った。
「だから何?」って聞かれても「別に…」としか答えられないぐらいなんでもない話だが、自分の中では、自分が生まれた年に起こった歴史に残る人類の成し得た偉業というただそれだけのことだが、それがうれしいことなのだ。
44年という歳月。
それが長い時間なのか、それとも短い時間なのかということは、人によって感じ方が違うだろう。
自分の人生を考えてみても、すごく長い時間のような気もするし、それでいてすごく短い時間のような気もする。
でも、確実にそれだけの時間を重ね、今こうしてここに生きている。
単なるゾロ目で一般的にいうキリのいい数字ではないが、自分の中ではある意味、特別な意味を持つ節目の年だと思っている今年。
人類が新しいことにチャレンジした44年前のあの時と同じように、自分の可能性を信じていろんなことにチャレンジしてみたい。
そこからきっとまた新しい何かが生まれるはずだ。