問いと答え

“問い”と“答え”。
どちらが大切か? 
普通に考えれば、もちろん“答え”が大切。
“問い”に対して、正しい答えをできるだけ速く出すことが優秀だと考える。
そういう意味では、コンピューターなどは人間の頭脳よりもそれを‘より速く’‘より正確に’導き出すことができる優秀な道具だ。
でも、それって凡人の浅はかな考え方で、かの有名な画家ピカソはコンピューターに関して「コンピューターは役立たずだ。答えを出すことしかできないのだから。」と言っていたそうだ。
ピカソは、答えを出すことより、問いを発することの方が大切だと考えていたということ。
確かにコンピューターはすごく優秀な道具だけど、それはあくまでそれを使う人間が正しい入力(指示)をしてこそその真価を発揮するもの。
だから「コンピューターなんて単なる箱にすぎない。」なんて厳しい意見もあるぐらいだ。
加えて、アメリカの有名なコラムニストのシドニー・J・ハリスは、「一番怖いのは、コンピューターが人間のように考え始めることではない。人間がコンピューターのように考え始めることである。」と言っています。
映画『ターミネーター』や『アイ、ロボット』などでは、未来の世界で人工知能が発達しすぎて暴走を始めるって設定もあるけど、やっぱりそれを作り、使う人間がいてこその発達であり、そういう意味でもコンピューターは道具にすぎない。
すなわち、“答え”を出すコンピューターよりも“問い”を発する人間の方が優秀だということ。
そしてその人間の中でも、正しい“答え”導き出すことができる人より、凡人が容易に答えることができないような“問い”を発することができる人こそ天才だという人もいる。
“問い”を考えるには、まず“答え”ありき。
だからこそ、“答え”に困ったときにはひたすらその“答え”を探すんじゃなく、出題者の立場に立ってその“問い”の意図を考えてみることで必ずヒントが見つかる。
そんな考え方を身に付けましょう♪♪

-雑学

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