彼女はこの春から岡山を離れて、長野県の信州大学へと進学します。
部屋探しや引っ越しの準備など、これからの2~3週間は忙しいことでしょう。
彼女のここまでの道のりは決して平坦なものではなく、いろんな問題を抱えながら、その一つひとつを乗り越えて今日のこの日に至りました。
出会いは3年半程前の中学3年生の秋。
高校受験を数ヵ月後に控え、進路を含めてどうするかを悩みつつ一緒に勉強を始めた。
最後の追い込みで驚くほどのがんばりを見せてくれ、正直、誰もが絶対無理だろうと思っていた県立高校に見事合格。
元々持っていたポテンシャルは高い子であったが、自分が決めた道に突き進むときのパワーは半端ないものがあったのを覚えている。
高校進学後も、自宅から遠い学校まで電車通学をしながら、途中下車して教室によって勉強をし、夜遅く家に帰るという形で3年間がんばっていた。
大学受験に向けての進路選択でも、自分がやってみたいことと現実との狭間で悩みながら、最終的には浪人覚悟で自分の進みたい道を貫こうとしつつがんばった結果が、今回の合格。
悩んでいるときもがんばっているときもずっと傍で見てきたから、ほんとすごくうれしい。
実は、彼女が教室に来る日に、その前の時間で授業をしている小学生のYくんはこの高校生のお姉さんが大好き。
いつも「今日はJさんいつ来るの?」と聞き、会えないときには「これJさんにあげといて♪♪」と自分が持ってきたおやつとちょっとしたお手紙を渡したりしてました。
教室のスケジュールボードの日付や曜日の変更もこのYくんの仕事(!?)で、自分のスケジュールとともにJさんへのメッセージがよく書き込まれていました。
スケジュールボードを通しての二人のやり取りはとても微笑ましく、ある先生はこのスケジュールボードを見て、「ネットの掲示板なんかは顔が見えない上に、人間味を感じないけど、ここの掲示板はやり取りの様子が顔が見える感じですごくいいね☆」と言ってました。
4月からはそんなやり取りも見えなくなるかと思うとちょっと淋しいのですが…。
だから今日はYくんも授業が終わっても「最後に会ってから帰る。」と言って、Jさんが来るのを待ってました。
あいにく、別の授業中だったので二人が会った時の様子は見ることができなかったですが、下の階が一気ににぎやかになったので上の階にいても会えたことはよくわかりました。(笑)
ちょっと下に降りてみたら、会えたうれしさでやや興奮気味のYくんの姿。
別れるのが淋しくて、「帰ろう。」と促すお母さんを尻目にずっとしゃべりまくってました。
そんなこんなの授業の最終日。
ちゃんと勉強をしてたかどうかは抜きにして、Selfishが彼女にとっての居場所の一つであり、ここでいろんな出会いや経験を重ねて大きく巣立って行ってくれることをうれしく思っています。
新天地にて、次は自分の人生の目標に向かってたくさんのことを学びながら更に成長してくれることを願いつつ…。
いってらっしゃい!! (^o^)/