薦められた1冊

パラパラと何気にめくっていた週刊誌。
その中に本の紹介のコーナーがあり、1冊の本の紹介が目に付いた。
本のタイトルは、そのものずばり“アスペルガー症候群”。
京都医療少年院に勤務する岡田尊司さんの書かれた本。
岡田さんは、若者のパーソナリティ障害や発達障害治療の臨床医としても活動している方。
この本の紹介者の解説によると、この本には、アスペルガー症候群に関する基本的な特徴解説、その診断方法、原因分析、さらにこのタイプの人たちとの付き合い方から能力を伸ばす方法までといろんな情報が網羅されているらしい。
また、岡田さんはこの本を通して、アスペルガー症候群の人々が少しでもその能力を発揮しやすくなって欲しいという願いを綴っている。
その背景に、いくつかの事件や小中学校の校内暴力の一因にも挙げれているアスペルガー症候群だが、障害があるから事件を起こしたのではなく、その子が置かれてきた、無理解で、不適切な環境が、過敏な心を傷つけ、ネガティブな感情を満たしてしまった結果から悲しむべき事態に至ってしまったとの思いを持たれているからだ。
そして、そのためには社会適応能力に難のある彼らに対する周囲の理解を深め、そして彼らに対する支援が必要だということを切実に書かれているそうだ。
紹介者は最後にこう書いている。
『アスペルガー症候群が増えている以上、親や教師だけでなく、一人でも多くの現代人に読んでほしい本である。』と。
意外な形で薦められたこの1冊。
早急に手に入れて、読んでみたいと思います。

-日記

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