本来無一物

「心を曇らせているのはあなたの妄想」

もやもやとした心のつっかえが、スカッと晴れたらどんなに気持ちがいいでしょう。夢中で何かに熱中して、「何もかも忘れた」瞬間だけでもフッとそんな気持ちを味わうことがありませんか。悩んでいたことも忘れてしまう時。でもそれでは根本からの解決になっていませんね。お酒でまぎらわしているのと同じ。覚めたら元通り。
では、心を曇らせない方法とは。それは「本来無一物」、つまりもともと何も無いのだと知ることです。
あなたの心がそわそわ、もやもやしている時、それはあなたが何かを恐れていたり、何かを恨んでいたり、何かを悲しんでいる時のはず。その気持ちにそおっと近づいてよく見てごらんなさい。あなたの心はあなたが自分で作った何ものかに捕らわれていませんか。あなた自身が作った雲の数々に青空を奪われてしまいませんように。

『本来無一物』=「ほんらいむいちもつ」と読むのだそうです。
本来、青いはずの空が青く見えないのは、雲に覆われてその青さを遮られているから。決して青い空が失われてしまっているわけじゃなくて、隠れてしまっているだけ。
ちゃんと見れば、本当の空の青さが見え、本当の世界を知ることも出来る。
本来そこにあるべき姿が…。
妄想…。
自分が作り出したもう一つの世界…。
それは“理想”であったり、“希望”であったり、“夢”であったりと、一つ一つの言葉はとってもキレイだけど、結局自分自身で勝手に作り出している仮想の世界。
自分は何も持っていない小さな小さな人間なのに、勝手に勘違いして何かを得た気になって、それが無いことに気付くとオロオロしてみたり悲しんでみたり…。
結局、欲をかくからいけないってことなんでよね。
自分で自分の心を曇らせて、疑心暗鬼になって、自分自身を見失って…。
妄想で自分の本来あるべき姿を見失うことなく、ちゃんと自分を見る。そうすれば、自然と自分のすべきことが見えてくるはず。
“妄想族”にならないようにしないとね♪♪(^_-)-☆

-代表者ブログ, 禅の教え

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