夕方、教室に一人の生徒のお母さんが来られ、その生徒の現状について少しお話をしました。
その彼は今、自分で見つけた目標に向かって一生懸命がんばっているのですが、ここまでがんばってきた分、気持ちの上で少し疲れが出てきて気持ちが切れかかっているとのこと。
彼ががんばっていることは、お母さんをはじめ、お父さんもよく知っていて、彼のがんばりを応援してくれています。もちろん、今向かっている目標を達成できるように、全力でサポートしてくれています。
そんな中で彼の気持ちが切れかかっている原因についてお母さんとお話していて行き着いた答えの一つは、「受験までもう少しだから、がんばれ!!」と応援した一言にあるかもしれないと…。
もちろん、それはがんばっていることはきちんと理解した上で、背中を後押しするためのエールとしてかけた言葉です。でも、ここまで一生懸命がんばってきた彼にとっては「これ以上どうがんばれというの?」という気持ちになってしまったのかもしれません。
自分も含めてですが、日本人は応援するときに、あたり前のようにこの「がんばれ!!」という言葉を使ってしまいます。そのこと自体は決していけないことではないというか、ごく普通のことだと思います。ただ、言葉というのは人それぞれによって受け止め方が違うもの。だから、かけた方にとっては応援の言葉でしかないものが、受け取った側を追い込んでしまう言葉になってしまうことも…。
そういった意味では、その言葉をかける相手をしっかり知った上で使い分けないといけないことなのですが、同じ人であってもその時の精神状態によっても受け取り方は違ってくることもあるので、言葉をかける時には十分に気を付ける必要性があると思います。
どの子たちも一生懸命がんばっています。そのことを十分に理解した上で、応援をし、背中を押してあげる必要があります。だから私は、最近あできるだけこの「がんばれ!!」という言葉は使わないようにしていますが、ちょっと気を抜いてしまうとやっぱりクセで出てきてしまいます。
「がんばれ!!」を禁句にして、具体的な指示を踏まえて上でゆっくり背中を後押しできるような言葉がけがスムーズにできるようになりたいものです。
できれば、お父さん、お母さんも子どもたちに声をかける時に、ちょっと気にかけてあげてみてください☆