今日、また一人、中学3年生の男の子がSelfishを巣立っていきました。
来週の県立高校受験を目標に今日までの数ヵ月間、一緒にがんばってきました。こちらの考え得る限りの内容で、できる限りのことをし、伝え、準備をしてきたつもりです。
あとは本人の当日のがんばりを信じて待つだけです。
最後の授業を終えて帰るとき、迎えに来てくれていたお父さんと少しお話をさせていただきました。その時、お父さんはこうおっしゃってくださいました。
「ここまでありがとうございました。受験の結果はどうなるかわかりませんが、一つ行き先は確保(私立高校は無事に志望校に合格しました。)できてますし、何よりあの子がここまで変わってがんばってくれたことをうれしく思っています。」
と…。
受験生(中学3年生)になっても家でほとんど勉強することがなかったNくん。Selfishに来始めてからもすぐにその様子が変わったわけではなく、教室に来ているときは一生懸命勉強しているものの、家でやらないことに変わりはありませんでした。でも、最後の最後に来て、ここ1ヶ月ぐらいは、自宅でも毎日数時間がんばっていたそうです。
「それは受験生としてあたり前のこと。」
そう思われる方も少なくないと思います。実際、指導する側の人間としてもそう思います。
ただ、“受験”という結果が大きなウエイトを占める試練、それもその最後の試練にチャレンジしようとする息子に対して、受験の結果に成長を求めるのではなく、そこまでの過程の中で少しずつ変わっていった息子の姿に成長を認め、そこに喜びを感じてくださったことをとてもうれしく感じました。
お父さんが認めてくれたこの数ヵ月の中での成長は、Nくんの長い人生で見るとやっと小さな芽を出したところ。
でも、その小さな芽をこれから大切に大切に育てていくことで、Nくんが今よりももっと大きく成長してくれると信じているし、それを一番近くにいるお父さんがちゃんとわかってくれている。Nくんにとってそれは何よりも強力な支えになることでしょう。
結果よりも過程にちゃんと成長を見出してくれるお父さんに、本当の親の愛情を見せていただきました。
その愛情に応えるべく、Nくんには自分の力を出し切れるようにがんばって欲しいと願っています☆