最近、薦められて読んでいる本があります。
お借りしてから結構時間が経つのですが、なかなかまとめて読み上げることが出来ず…。
その本の中には、「なるほどなぁと思うこと」や、「ハッと気付かされること」がたくさん書いてあり、勉強になるというより人生訓だと思いながら読んでいます。
その中の一部に、こんなことが書かれていました。
『長らく海外青年協力隊で開発途上国に行っていた人が戻って来て、こんな話をしてくれた。日本で厳しい訓練を受けた後、任地に赴いた隊員は、着いたらすぐに水道工事もしてやろう、電気も引くのだと、現地の人たちの生活水準を上げることに意気込んでいたそうである。ところが、着いてみると現地の人たちは一向に乗ってこない。隊員の意気沮喪ぶりは見はるも気の毒なほどだった。
二ヶ月経った。少しずつ相手の生活にとけ込んでいった隊員たちに、現地の人が言った。「水道、電気が引きたいから教えてください」そして彼らが主体となって仕事が完成したとき、その満足げな姿を見て、協力隊の人たちは、ボランティアの一番大切なことに気付いたという。
「自分のペースに合わせるのでなく、相手のニードとペースにこちらが合わせていく」ということ。ボランティアは決して、してあげるものでなく、させていただくものだということ。
忘れられない言葉がある。「自分の傷をいやす最良の薬は、他人の傷に包帯を巻くことだ」
ボランティアというと、いつも何かをするということが中心になりがちだけれども、本当に問われるのは「私」自身の心なのだと思う。誰彼の区別なく優しく出来る自分なのかということ、そして「自己満足」でなく、相手の幸せを心から願っているかどうかということが問われている。』
“先生”っていう仕事も同じだと思う。
教えてあげてるではなく、教えさせてもらっているという気持ち。
個人的に、「教師」「教諭」「講師」といった言葉はあまり好きではなく、あえて“先生”という言葉を選んで使う。
“先生”=「先に生まれた」ただそれだけ…。
先に生まれた分、後から生まれてきた子供たちより少しだけ経験と知識が多いだけ。それを子供たちに伝えているだけ。
子供たちとの関わり合いの中で、子供たちの成長に合わせて自分も少しずつ成長していく。
そして何より、子供たちからいろいろなことをこちらが教えてもらって成長させてもらっているという気持ちが大切なんだといつも思ってる。
子供たちの成長に負けないように。
気負わず、肩の力を抜いて…。
楽しみながらやっていこうっと♪♪
先生