ある1冊の本の情報に出会いました。
この本の内容としては、取り立てて粗暴でもなく性格にかたよりもない少年や少女が引き起こしたさまざまな事件が例にあげ、
「誇大性自己症候群」というくくりの中で、「善悪といった価値判断や、正常か異常かという有効性や意味を失いつつある議論を超えて、その人の抱えている真の問題に、より実際的にアプローチ」しようという観点で書かれているという。
正直なところ、その内容そのものに大きな興味が惹かれたわけではない。ただ、その解説にあった著者の記している5つの特徴というのがすごく気になった。
(1)根底にある自己否定とそれを補うべく肥大した幼い万能感や誇大な願望
(2)他者に対する非共感的態度、罪悪感の乏しさ、責任転嫁と自己正当化
(3)現実感の乏しさや自己愛的な空想、解離的傾向
(4)性格の二面性と突発的に出現する激しい怒りや攻撃性
(5)安心感の乏しさ、傷つきやすさや傷つきへの囚われ
この5つの特徴って、勉強に何らかの困り感を抱えている子どもたちの多くが持つ特徴でもある気がしたからだ。
すべての子どもに5つすべてあてはまるというわけではないが、多くの子どもたちにはすべてもしくはこのうちのいくつが当てはまる気がする。
“何らかの問題を抱えている子どもの特徴”だと言ってしまえばそれだけかもしれないし、『これに当てはまった=何らかの事件を起こす』といった短絡話などではない。ただ、それらが起因して、日常生活や学習面において本人の成長を妨げてしまっている可能性は否定できないと思ったし、逆に言えば、その原因の究明及び何らかの解決策があるのであれば、それによりいろんなことを改善できるヒントになるのではないか?と思ったのだ。
だからこそ、ちょっとしか解説を読んだだけだが、気になって仕方ないんだと思う。
ということで、近々入手して是非読んでみようと思います。