この写真には忘れられない思い出があります。思い出というよりは、どちらかと言えば笑いネタのエピソードなんですけど…。
この横たわっている涅槃仏は、タイ・バンコクの北部のアユタヤにあるワット・ロカヤスタにある全長29mの大きな仏像です。話は、ここを訪れたときのことです。
仏像のすぐそばにはいくつかのお土産物屋さんがあり、そこでは仏像への献花もたくさん売っています。そしてその献花には金箔もセットになっていて、献花するのと一緒にその金箔を仏像に貼るようになっています。観光地での、観光客相手の商売なので値段は少し高めの設定で…。特に日本人相手には高いのかもしれないし、結構しつこく声を掛けてきます。
あまりにしつこいのでそのおじさんを無視して横を通り過ぎたら、後ろからこう叫ばれました。
「オー、鈴木宗男」と。もちろん、日本語で…。
一瞬、我が耳を疑いました。でもたしかにタイ人のおじさんはそう叫んだのです。
自分の頭の中では、「ここはタイだよな?俺は今、アユタヤにいるんだよな??」と何度も考えました。
このおじさんが、どういう意味でこう言ったのか定かではありません。このおじさんはタイ語しか話していなかったので、メチャクチャ日本通だとも思えません。でも‘鈴木宗男’なんです。
その後、一人でしばらく笑っていたことは、皆さんの想像に難くないでしょう。
観光地ではいろんな体験ができます。それもまた旅の楽しみの1つですね