今、日本全国で中国から不審な小包がいきなり届けられ、受け取った人たちが驚き、気味悪がっているだけでなく、農林水産省からも、受け取った場合は植物防疫所に相談するようにという情報も出されている。
これは、日本だけが対象の話じゃなく、欧米や東南アジア、アメリカなど世界各地で起っていることだそうです。
そもそも、何の目的で…?
それがわからないから不気味な話なのだが、今のところわかっていることは、中味は小袋に植物のタネのようなものば数十個入っているだけで、専門機関で調べた結果アサガオやキャベツのタネであることは確認されているそうだ。
金銭的な被害は出ていないので、商業的な目的ではないようだが、一説には、商品販売サイトでの購買実績の水増し狙いで、受注を受けたような形で勝手に送りつけてきているのではないかというもの。その際に、中味がタネであれば、サイズは小さく、重量も軽いため送料が安くて済むのでタネが選ばれ、これまた闇業者が販売しているリストなどでランダムに送り先も選ばれていると考えられていると報道されている。
何が起こるかわからないため、タネを受け取っても植えないように呼び掛けられているが、そのタネから環境に脅威となるものが生えてきて、一時的に何らかの問題が生じるといったことを避けるといった類の話だけではない。そのタネが日本在来の植物ではない可能性が非常に高い中で、国内で繁殖が進むということはこの先の自然環境が外来種によって脅かされ、日本の生態系が変わってしまう可能性や場合によっては環境破壊につながる可能性もあるということ。
決して楽観視できる問題ではないが、やるべきことは簡単だ。
もし届いても可能であれば受け取らない。
仮に受け取ったり、うっかり開けてしまうことがあったりしても、そのタネを植えることなく、植物検疫所に相談するなどの然るべき処置をするだけ。
基本的な対応はそれとして、子どもたちには、こういった問題を機に、環境問題や生物の在来種や外来種の関係などを学ぶきっかけにして欲しいと思う。
もちろん、こんな問題が起こらないことが一番いいのだが…。