返却された学校で行なわれたテスト。点数だけ見て一喜一憂し、そのテストはそのままゴミ箱か机の引き出しの中。
では、学びが次に続かないし、なにより自分の弱点克服をして、その先に自分の力を伸ばすことにはつながりません。
このテストの結果で何が大切なのかという点については、これまで本ブログでもいろんな形で書かせていただいているので、またお時間のある時に興味ある内容のところを読んでみていただければと思います。
そんな中で、今日は、間違えている(点数に繋がらない)原因の一つとして勉強の“スピード”について考えてみたいと思います。
例えば、テストが返され、学校から帰って家でさせてみると事前に再勉強をする必要もなくスラスラと解けるんだけど…という話はよく聞きます。すなわち、ゆっくり時間をかければ解けるのに、テスト中だと正解に辿り着けないのにはいくつかの理由があると思いますが、その一つが“スピード”です。
これは単純にテストの時間が足りなかったというだけの問題ではなく、テスト時間内にすべての問題を解こうと焦ることで本来の力が出し切れないとか、そもそもその時間を意識しすぎるあまり読解が雑になってしまったり、計算が荒くなってしまったりと誤答に至るパターンはいくつもあると思います。
だからと言って、勉強の過程の中でやみくもに“スピード”をあげるためのトレーニングをするとそれはそれで本末転倒に結果になりかねません。
基本的に、まず、ゆっくりでいいのできちんと解ける力を身に付けるための勉強を優先することをお薦めします。それをきちんと理解した上で、問題にあたる中でいくつもある過程を要素ごとに分解しながら『問題を読むのを少し早める』『問題を考える時間を短くする』『解答を書く時間を少し短縮する』『計算時間を早める』など、身に付けるべきポイントを明確にしながら、そこだけに集中して訓練を重ねることで、少しずつ“スピード”アップを図り、最終的に限られた時間の中で正確に解ける力を身に付けることが大切だと思います。
短絡に『テストの点数が悪い=勉強不足』という図式へと関連付けて「勉強しないからでしょ!!」と怒ってしまうのではなく、ちゃんと点数に結び付かなかった原因を見つけ、それを改善するための課題や勉強の仕方を提示しながら「がんばれ!!」と応援してあげた方が、子どもたちも絶対にがんばれます。
その結果には“スピード”を求めず、“ゆぅ~っくり”成長に付き合ってあげてくださいね☆笑