英語民間試験と入試の在り方について

少し前に、民間英語試験の導入が先送りされたという報道を受け、受験生や現場ではかなり混乱があるようですね。実際、本格的な受験シーズン突入目前にしてのこのタイミングで、こうした対応はいかがなものなのか?と言わざるを得ない。

そもそも、導入決定以前から問題点も指摘されていた今回の民間英語試験。それでも導入決定に踏み切ったわけがどこにあるのか、その真意の部分や実状はわかりませんが、単純に不安視していたことがそのまま現実になったことは間違いない形。

まだまだ、問題は山積みのようです。

そんな中、この件に関する記事を読んでいると、全国で7校、この問題が起こる前からこの民間英語試験を入試に導入しないと決めている大学があるそうです。記事には具体的に学校名まで記載されていました。

・岩手県立大学
・東北大学
・東京大学
・慶応義塾大学
・津田塾大学
・愛知県立大学
・京都工芸繊維大学

その決定に関する各大学の意向についても記載されていましたが、大事なことはその以降の中身ではなく、国の方針に対してきちんと自分たちの考え方に従って導入しないという判断をくだした大学があるということ。

本来、大学入試(大学入試に限らず、すべての入試がそうであるが…)は、各学校が自分の学校への入学して欲しい学生を選ぶためのものであり、そのための基準は各々違うはずだ。そういった意味で、共通のもので測れる力と、本当に測りたい力が違うのであれば、いくら国の方針であるとはいえ、それがすべてであってはならないと思うし、ましてや、受験は受験生のためのものでもあるのだから、そこが主体でないような方向に進むことは本末転倒な話だ。

記事の中にこう書かれていた。

大学は受験生がどのような不安を抱えることになるかを考え、受験生を心配した。国の政策に従うことより、受験生に徹底的に寄り添うことを選んだのだ。これが大学の矜持というものであろう。

 

「その通り!!」って応援したい♪♪

誰のためでもない、受験生のためにあるべきもので、その受験生を混乱させるようなことは絶対あってはならないこと。そんなことをしていては、受験生の本当の力を測るなんてことはできない。

この延期になっている英語民間試験が今後、延期からどういった形で実施に向けての舵を切るのかわかりませんが、受験生にとって最善となり得る受験の形になることを願っています☆

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