子ども自身を育てるのではなく、必要な力が育つ環境を作ること。

集中力がある子に育てようとするのではなく、
本当に好きなこと、興味を持てること、
打ち込めるものが見つけられる環境を
与えてやることが大切だ。
                   羽生 善治

将棋界で有名な羽生棋士の言葉。

子育て、教育、指導…など場面や対象によって言葉は変わるものの、一言で言えば『人を育てる』ことにおいて、本当に大切なことを端的に表してる言葉だと思います。

『人を育てる』場合に、どうしても、その本人に目が行きがちであり、直接的関与が中心になることが非常に多いと思います。決してそれが悪いとかいけないという話ではありません。逆に、基本として必要なことであることは間違いありません。

ただ、それによって培われる力で身に付くものと、もうワンランク上のレベルを身に付けたいと思った場合、この羽生棋士の言葉にあるように、その子(人)への直接的関与以上に、まわりの“環境”などで間接的関与により、育てるのではなく、育つ環境を作り、上手に成長の方向へ導くことが重要であると考えます。

簡単に言えば、「やらされている」感を強く感じる状況ではなく、本人が気付かないうちに自然と「やれている」環境を作ること。そうすることで、継続性が高くなると同時に、場面によっては、まず本人がしっかり考えるという過程を盛り込むことができるため、仮に目に見える結果が同じようであっても、その中身には大きな開きができるのです。

環境作りは仕掛け作り。

保護者も上司も先生も…。間接的関与で上手に環境を作って、本人が自ら学び、成長できるようになれたらいいですね☆

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