エントリーシートにどのように自分自身を表現し、それを次につなげるかが大事なこと。

就職、進学に向けてそれぞれがんばっている教室の子どもたち。学校の先生方にご指導を受けながら、一生懸命自分の思いをのせて書いたエントリーシートを持ってきて、添削を依頼されます。

ほとんどの場合、子どもたちにとっては初体験に近いエントリーシートとの格闘。限られたスペースの中に、与えられたテーマに沿ってどれだけ自分自身を表現できるかを考え、文章にしています。その本人の言葉や思いのいいところを失うことなく、より相手に伝えるためにはどうアドバイスをしてあげるのがいいか?なかなか難しい問題です。

長年、いろいろな子たちのエントリーシートや願書などの添削や指導をしてきて一番感じることは、その少ない文章の中にたくさんのものを詰め込み過ぎようとしているのが多いこと。本人のいいところやがんばってきたことがたくさんある中でそれを少しでも多く知ってもらいたいという思いや、受ける会社や学校のことについて知っていることなどを自分と関連付けながらよりたくさん書きたいという気持ちは十分理解できます。でも、これが最大の落とし穴になっている気がします。

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それらはもちろん、一見するとすごくいいこと。ただし、諸刃の剣であるということも決して忘れてはいけないこと。

簡単に言えば、たくさんのことを書くとより多くの情報を相手にど届けることはできるが、逆に本当に伝えたいポイントがボヤけてしまいやすいので、せっかくの本人のいいところが結果的に伝わらないことに陥ってしまう可能性があるのだ。

入り口に捉われすぎず、全体で考えよう!!

エントリーシートはあくまでエントリー(=入り口)に過ぎないから、そこにすべてを詰め込もうとするのではなく、本当に伝えたい大事なことにポイントを絞って、それが伝えられるようにしておけば十分だと思います。

そして、次のステップ(筆記試験での論文課題や面接など)で、事前に提出しているエントリーシートの中身とズレることなく一貫性を持たせた内容で、それをどこまで膨らませて自分自身を知ってもらえるかということが本当に大事なこと。ポイントを絞らずにたくさん書くということは、次のステップでポイントを絞ることがより難しくなり、場合によっては面接官などにたくさんの突っ込みどころを与えてしまうことになるので、自分の首を絞めてしまうことになりかねず、余計に苦しいことになってしまう。

イメージとしては、エントリーシートでしっかりとした骨格を作り、その後の段階でそこにどんどん肉付けをしていくといった感じ。なぜなら、この形だと肉付けをする段階での修正はしやすいが、先に形を作りきってしまってそこから削ぎとっていく作業の中で形を整えるのは本当に難しいから。特に経験の少ない大学生や高校生の場合は、このやり方の方が進めやすいはず。

まずは一番伝えたい自分のアピールポイントをしっかり絞り、そこを起点とした自分の夢(=目標)までの一本道を自分自身の頭の中にしっかりイメージしよう!!そこがブレなければ、君たちのいいところは相手にきっと伝わる。

がんばっていこう☆(^^)v

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