賞賛すべき投球術

熱い戦いが繰り広げられている甲子園の高校野球。その中で東海大四高の西嶋投手が投げる超スローボールが話題になっている。

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(※写真は日刊スポーツの記事より抜粋させていただいています。)

というより、その投球に対しての元フジテレビのアナウンサーのTwitterでのつぶやきがいろんな方面で物議を醸し出し、結局、本人が謝罪をするという自体になっていることはみなさんご存知のことと思います。

個人的には、この投球は賞賛に値すべきものであり、決して非難の対象となるようなものではないと思っている。

スポーツの世界において、『全力』とか『正々堂々』というのフレーズはよく使われる。それも、プロではなく、高校生などの大会等ではなおのことその傾向は強い。

今回のこの元アナウンサーは長年ことばを扱う仕事をしていたにも関わらず、その言葉の意味をわかっていない。『全力』とは技術・戦術・テクニックなど、自分の持ち得る全ての力を出し切って真っ向勝負することが大切なのであって、いつでもその時の100%の力を出し切ることを意味しているのではない。

逆に一発勝負の甲子園のマウンドで、あの球を投じる勇気と気持ちの強さは簡単に真似できるものではない、西嶋投手の持っている素晴らしい力だと思う。

野球でピッチャーが投じるスローボールとか、サッカーのPKでキーパーのいるど真ん中にシュートを蹴り込むなんてことは、普通は怖くてできないし、誰もがそれを避けること。

他のスポーツでもそう言った場面は多々あると思うし、それを戦術として選択できる選手は、最高の技術と最高のハートを持った一流選手だと思う。

この元アナウンサーに聞いてみたい。

じゃあ、あなたは、世界陸上の100m予選でゴール前で力を抜いたウサイン・ボルトやテニスで相手選手が前に出て来ている場面でロブを打った錦織選手を西島投手同様、批判するのですか?と…。

誰よりも真剣なグランドでの戦いを、外野がとやかく言うべきではない。

スポーツは、ただ、その戦いに興奮と感動をもらえることに感謝しながら、一観客として楽しもうではないか♪♪

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