履歴書④『教壇編』

第4回目。
教壇編。

平成6年4月に独立して8年目の平成14年4月。
思わぬ形で教壇に立つチャンスが巡ってきました。

事のきっかけは、その年の3月まで自分の仕事と並行して関わっていた学童保育の指導員(放課後ケアワーカー)を辞めることになった際に教えていただき、私学協会への講師登録をしたこと。

そんなに簡単に話があるとも思ってなかったし、自分自身の仕事を続けながら調整の効く範囲で…なんて都合のいいことを考えていたので、「まぁ、あり得ないだろうけどね。」っていうダメ元での講師登録でした。

それが、な、なんと、ある私立の高校から非常勤講師の話が舞い込んできちゃったんですよ。
3学年6クラスあるコースで、全クラスの保健体育の授業(各1時間/週)とその中の1クラスの体育の授業(4時間/週)の計10時間/週という内容。

自分の仕事にはまったく影響はないし、学校側もそこのところは理解した上での依頼だったため、こちらとしても願ったり叶ったりの条件。

大学卒業後、学校現場で教壇に立つことはなかったため「ほんとに大丈夫か?」「ちゃんとできるのか?」といささか不安が頭を過りもしたけど、「せっかくのチャンスだし、とりあえずやってみよう!!なんとかなるだろう♪♪」って楽天的に考え、1年間教壇に立たせてもらうことに…。

自分の中で小さい頃からの大きな夢だった学校の先生。

自分の思いの大きさから一度はあきらめたその夢の場所に10年経って立つことができた。

10年前、あれだけ悩み、考えて、あきらめるという答えしか出せなかった。

でも、10年間外から別の形で学校現場を見て、関わってきた。
たくさんのいろんな経験を重ねてきた。
そして、さらに教えることが好きになり、もっと大きな夢もできた。

そんな10年間という時間のおかげで、「学校の先生になりたい!!」と願っていた頃の純粋な気持ちのまま、素直に教壇に立つことができ、その時間を楽しむことができた。

あっという間の1年間だった。

自分の夢の原点をもう一度見つめ直すことができ、先生という仕事が本当に大好きなんだということを再認識することのできた大きな大きな1年だった。

それと同時に、「やっぱり教壇に立ちたい…」という思いも再び芽生えた。
あの頃は怖くてちゃんと向き合えなかった自分の夢に、今なら少し気持ちに余裕を持って向き合えるような気がした。

ずいぶん遠回りしちゃった…。

そして、そんな気持ちになれるのがほんのちょっと遅かった……。

まぁ、自分で決めて歩んできた時間だから仕方ないんですけどね。
それもまた人生。。。(笑)

でも、ほんとにとてもいい経験をさせてもらいました。

その後には、その当時の教え子たちが甲子園で活躍する姿を見ることもできたし☆
改めて、自分っていろんな形でたくさんの幸せをもらってるんだなぁって思っちゃいました。

自分の夢をほんのちょっぴり叶えてもらったステキな時間のおかげで、新しく見つけた夢に向かってがんばる勇気と元気をいぃ~っぱいもらいました!!

みんな、ありがとう!!!!\(^o^)/

さぁ、次回はいよいよ海を渡るぞぉ♪♪

第5回につづく…。

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