ここのところ、連日のニュースで聞かない日はないタイの大洪水のニュース。
その警戒地域がとうとう首都バンコクにまで迫り、報道はさらに加熱している感が増している気がします。
実際、多くの日系企業が浸水等の被害で操業停止を余儀なくされている中で、商品や部品の日本への供給がこれからどんどん遅れるというか供給されなくなってきて初めてその大変さが実感されることなんでしょうねぇ。。。
毎度のことながら、こういった報道を見ると心配が尽きません。
今回はバンコク在住の友人や知人にわざわざメールして連絡をとってはいないのですが、FacebookやTwitter等を通して現状はタイムリーに入ってきています。
日本のテレビ等で報道されている浸水の状況やワニの捕獲懸賞金の話題は、逆に日本の方が過熱気味で現地ではそれほど問題視されていない様子。
現地ではそれ以上に深刻なのがゴミの問題のようだ。
冠水している水は川が氾濫しているのはもちろんだし、下水から上がってきている水もあり、かなり汚くて衛生的には大きな問題あり。
元々、チャオプラヤ川をはじめとして、バンコク市内を流れている川でキレイな川なんか見たことないから川が増水して道が冠水するだけで十分に問題ありだと思うけど…。
それに加えて、水と一緒に大量のゴミが流れてくるのも大きな問題みたい。
普段から街中に比較的ゴミが多いから、水と一緒にながされちゃうんだろうねって思ったら、もっと別のところに問題があるらしい。
というのも、水に対する対策の一つとして市街地でも建物等への浸水を防ぐためにたくさんの土嚢が積まれているようだが、その土嚢のおかげでごみ収集者が集積場まで行けないので、ゴミがそのまま放置されているのが実状のようだ。
この時期は雨季とはいえ、雨がたくさん降るのは報道でもあるように夜から朝にかけての時間帯で、一日中降り続いているわけではない。
昼間は曇りが多いけど、気温的には30℃~35℃近く上がる。
そんな高温多湿の中にゴミを置いたままにしておいたら、腐敗・悪臭といった別の問題が起こるのは明らかなこと。
そして、そんなゴミが水とともに流れてくると…。
想像しただけでも恐ろしいことだし、なにより街中の衛生環境の問題もある。
加えて、緊急時用に水や食料の貯蓄をみんながしているから物資にも困っているという何重もの苦難の中での生活。
特に工業団地のニュースはよく見るが、その近隣の貧しい農村地帯はとても大変な状況らしい。
まだまだ予断を許さない状況のようだが、一日も早く洪水に対する警戒の必要性がなくなるとともに、平穏な日常に戻れることを心から願っています。
次にタイを訪れたとき、この震災からしっかりと復興し、みんなが安心して暮らしていますように☆