文春オンラインで配信されていた記事。
2019年上半期(1月~6月)の文春オンラインの配信記事の中で反響の大きかったものの中でベスト5が発表されていて、そのうちのいいね!部門の第4位になった記事だそうです。
そのタイトルが非常に興味深くて、すぐにクリックして読んでみました。(リンク貼っておきますので、興味のある方は以下から記事へどうぞ!!)
叱らない! 教えない! でも子どもは育つ。大切なのは「ふざけ」「いたずら」「ずる」「脱線」――2019上半期BEST5
その記事の中で、すごく響いたことが2つありました。
1つ目は、これ。
「そもそも子どもが『ふざけ』『いたずら』『ずる』『脱線』をしているときは、いちばん自分の頭で考えているときなんです。それをむやみにストップしてしまうのはもったいない。むしろそれを活かさないと。一般的には悪いとされることのなかにも、子どもの良いところを認めるようにすると、子どもはどんどん自分で考える子になっていきます。」
一般的に大人の判断として「おいおい…」と言いたくなってしまうような子どもの行動の根底に、その子が自分の頭で考えている時であるという捉え方。ある意味、目からウロコの感じがしました。言われてみればその通り。そんな時こそ、子どもたちは一生懸命、そして真剣に考えている。「たしかに自分もそうだった!!」と思えた。そして、それをストップさせず、さらに、それを“活かす”という思考はこれまでなかった気がします。
2つ目は、これ。
まず大人自身が自分の“弱さ”を認めることができれば、子どもの“ダメ”なところにいちいちイライラしなくてすむようになる。逆に言えば、子供の未熟さにイライラしてしまうということは、大人自身が自分の未熟な部分を直視できていないということ。自分の未熟さを棚に上げて子供にだけそれを直させようと考えるのは、少々虫が良すぎるというわけだ。
自分の“弱さ”や“未熟さ”とちゃんと向き合い、認めること。そして、そこが成長できるように努力すること。大人が大人の都合でそこを棚上げしておいて、子どもたちにだけ成長を求めてみても、それは伝わらない。というか、完全に見透かされてしまうってことだと思う。
(※イメージ画像です。)
では、そのために必要なことは何なのか?記事の中にこういう言葉で書かれていた。
いまイモニイ(←記事の中に出てくる先生のニックネーム)が教室のなかで小言を言ったり怒ったりしなくなったのは、年をとって人間的に丸くなったからでもアンガーマネジメントを身に付けたからでもなく、数学教師としての技術に自信がもてたからだ。技術的な裏付けなしに、聖人のようには振る舞えないのである。
要は、まず大人が自分の“弱さ”や“未熟さ”を認め、努力し、そこに対してしっかりと自信が持てるようになること。
そういう意味では、大人の中でも、特に先生という仕事をする人間にとって、自分が教えるべき専門分野においてしっかりとした自信を確立することが、目指すべき最初のゴールであり、そこからが本当の意味での教育のスタートとなり、子どもたちとのいい関係性が生まれてくるってことなんだと思う。
って言っちゃうと、すごくハードルが高くなっちゃうけど、実際、その最初のゴールに到達するのと同じぐらい、ゴールに到達するための努力をしているかどうかが、本当に大切なことなんだとも思う。
とても大切な教訓をいただきました。