先日行われた競馬の有馬記念。このレースを最後にキタサンブラックが惜しまれつつ引退するというニュースはいろんな形で報道されているので、みなさんも耳にしていると思います。
この引退にあたって、馬主である北島三郎さんがこんな話をしています。
「キタサンブラックは今なお伸び盛りで、周囲からは来年もまだいけると言われます。私自身も、もう一つぐらい重賞レースで勝てるかもしれないと考えています。しかし、出会ったこの馬が頑張って成績を残し、皆さんがこの馬に親しんでくれている。そう思ったら、本当にいい時に、あいつのためにいい道を決めてやるべきだと思ったんですね。これまでとは違う、あいつの新しい道を皆さんも楽しみにしてくださいという意味で、今年で引退を決めたんです」
まだまだ十分に現役でがんばることができるタイミングで引退という答えを出す。馬主である北島三郎さんご自身も2013年の第64回NHK紅白歌合戦を最後に50回の出場記録を残して紅白を、そして2015年1月には公演回数4578回に達した座長公演からも引退。今回のキタサンブラックの引退は、まさにそれと同じ考えに基づくものだと、報道されいてるニュースを読みました。
「ズルズル、ダラダラは好きじゃない。誰かが幕を開けたら、誰かが閉じなくてはならない。ケジメはちゃんと付けないといかんなあと、ずっと思っていました。生まれた時からの性格なんです。皆さんに心配させてしまったり、無様になったりしたら、身を引かなくてはならない。けれど、せっかく、人様に支えられて花を咲かせてもらったのだから、ちゃんとした花を凛と咲かせているうちにと、絶えず考えています。」
すごく共感できるというか、わかる気がする。自分だけの力で花を咲かせたのではなく、みんなに支えられて咲かさせてもらったのだから、ちゃんと花を咲かせられているうちに…って考え方、同じ男として「カッコいい!!」って思います。
また、こうも話しています。
仏教の教えからくる『生かされている』という言葉が好きです。『生きなきゃならない』だと、だんだん辛くなってきますが、生かされているんだとなれば、大事だと思えるし、その分ちゃんと生きないといけないとなる。子どものためにも孫のためにも、生意気だけど、世のためにも、人のためにも、生きることが大切なんじゃないかなと。そのためには、やはり、誰であっても、ケジメというものが必要なのではないかと思うんです。
こんな考え方こそが、北島三郎さんの~引き際の美学~であり、今回のキタサンブラックの引退へとつながっていることを知りました。本当に感心すると同時に、憧れます☆
そこまでの道のりを全力でがんばったからこその潔い引き際を選べる。
自分自身、そんな生き方をしたい。
そして、早々に第一線からの引退を…。笑