日本人なら誰でも知っているであろう、日本の誇る世界で活躍する二人のトップアスリート。
一人は、体操の内村航平選手。そしてもう一人は、メジャーリーガーのイチロー選手。
たまたま見ていたテレビ(別々の番組)で、それぞれの知人が語っていたこの二人の選手の凄いと思われているところが偶然にも同じだったことに驚きつつ、それができるところに、大事な場面で最高のパフォーマンスをきちんと発揮できること、そして、トップアスリートでいられることの大切なヒントを教えてもらった。
それは、
“どんな時でもいつも通り”
っていう、いたって単純なこと。
例えば、練習している時に調子が悪かったり、いつも通りのパフォーマンスが出せなかったりすると、つい、それを改善しようといつも以上に練習をしたり、逆に早めに切り上げたりとペースを変えてしまうことがある。
逆に、調子がいいと、気持ち良さからいつも以上のことをしてしまったり、余計なことをしてしまったりしてしまうことがある。
この二人のトップアスリートは、決してそれをしないそうだ。調子のいい時も、逆に調子の悪い時も、いつもの練習をただ淡々とこなし、不必要な変化を加えないそうだ。
それこそが、緊張を感じる勝負の場面において、平常心で最高のパフォーマンスを発揮できる秘訣なのかもしれない。
それって勉強や仕事においても同じなのかもしれない。
普段からきちんとしたペースで勉強できている人は、試験前だからと言って、特別なことをしたりしない。というか、する必要がない。そして、試験でもちゃんと結果を残す。普段やってない人間が、前日だけ一夜漬け&徹夜でがんばったりして逆に疲れて、試験本番ではまったく頭が働かないなんてのはよく聞く話だ。
仕事でも似たような話をよく聞くことがある。
がんばるということは無理をすること。もちろん、無理をすれば必ずどこかに歪みが来る。必要以上に休むことも、ただペース乱すことに繋がるだけなのかもしれない。
だからこそ、
“どんな時でもいつも通り”
であることが、自分の力を最大限に発揮するためには一番大切なのかもしれない。
すごく簡単そうなことだけど、すごく難しいこと…。
目指すべきは、特別なことをがんばる力ではなく、普通のことを黙々と続ける力なのかもしれませんね。