100年先

誕生日にいただいた1冊の本を読んでいます。
本に付いている帯に刺激的な言葉がいくつも書かれています。

「中途半端な大人になるな!」
「肩書抜きの裸で勝負しろ!」
「牙を抜かれた自分でいいのか?」

そして、
「逆転可能だから人生はおもしろい」
って感じで…。

挑発的で結構楽しいでしょ!?(笑)
別に刺激的で挑発的な内容だけではなく、前向きに人生を楽しみながら生きるためのいろいろなアドバイスが書かれています。

その中の一つに、こんな内容のページがありました。
『100年先を考える大人になれ』

「少しは考えてるつもりなんですが…。」って思いながら、そのページを読んでみました。
そこに書かれていたのは、郊外に一戸建てを建てた人が、その家に太陽光発電をつけたという話を聞くところから始まっていた。

いろんな説明を受けた筆者が、「これからは、太陽光なんですよ」と力説され、「それには、いくらくらいかかるわけ?」と極めて単刀直入な質問をしたら、自動車ならそれなりのグレードの車種が買えるぐらいの結構な数字が返ってきたらしい。

そこで筆者は再びストレートな質問。
「で、元はとれるの?」

う~ん、自分でも素直に聞いてみるだろうな?と思うというか、一番気になるところ。
返ってきた答えは、「まあ、20年から30年くらいで、トントンになる感じですかね。」だったそうだ。
「なんだか割りの合わない感じだね。」と筆者。
これまた自分も同じ発想するっていうか、同じ意見を言っちゃうだろうなぁ…って思っちゃいました。

それに対するその人の答えは、「電気代の元が取れる取れないとかじゃなくて、100年先、200年先の地球のことを考えたら、子どもたちのためにも何かしなきゃと思ったんですよ」で、筆者は自分の狭量な器に恥じ入ってしまったと書かれてました。

自分も同じような経験があります。
好きな車の購入計画を考えているとき、同じ車で普通のエンジンの車を買うのとハイブリッドのエンジンの車を買うのとで、その購入時の差額と購入後のガソリン代との差額を考えて、ハイブリッド車を買うことのメリットを見い出せませんでした。

ほんと、目先の自分の懐具合のことだけを考えている器量の小ささ…。
まさに同じことですよね。(苦笑)
そこでは、最後こうまとめられていました。

『自分の世代だけのことを考えるのではなく、子供やそのまた子供の世代、さらにその何世代も後のことまで考えなくてはならないのだと。それが大人の責任なのかもしれない。』と。

本当の意味で、きちんと大人としての責任を果たせる大人にならないといけない。
そんな当たり前のことを、改めて感じている小さな小さな大人です…。(苦笑)

-読書

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