賛否両論

江崎グリコの「アイスの実」の新しいCMに関してしばらく話題になってましたが、今回その真相が明らかになったことで、同社のお客様センターには賛否両論いろんな意見が寄せられたとのニュースが出ていた。
CMという特性上、話題作り・(商品の)売名行為が狙いという部分はどうしても否めないため、企画としてある程度仕掛けが盛り込まれていることはCMを見る側の消費者としては想定しておかなければいけない。
だから、この企画をよかった・おもしろかったという肯定派に対して、騙すようなやり方はよくないといった否定派の意見もどうかとは思うが…。
まぁ、今回はこのCMの是非が問いたいわけではないので、この話はこのあたりにしておいて。
何らかの一つのことに対して複数の人間が意見を述べた場合、賛否両論出るのはあたり前。
ただ、あたり前だとは思うが、その論点の根底にきちんとした統一的な見解や方向性がないと、それはただの水掛け論に過ぎない。
教育の現場においては、これまたよくあること。
複数の先生(教育者)が関わると、それぞれに持論や考え方があるため、一つのことを決めるにしても賛否両論たくさんの意見が出る。
子どもたちを挟んで、保護者と先生との間で意見が分かれてしまうこともある。
それぞれの意見にはきちんとした根拠や考えがあってのことだから、どれが正しくてどれが間違っているということにはなりにくい。
だが、この間も言ったことだが、その根底に“子どもたちの成長”という唯一無二の役割という方向性は欠かすことができないものなので、それがない(ズレてしまっている)となると話は別だ。
少しずつできるようになったことを大切にしながら、さらにそこに新たな成長を上乗せしていく。
そうやって子どもたちは小さな小さな階段を一つずつ、一つずつ登って行ってるのだから、それに逆行するような考え方・やり方では、せっかくの子どもたちのがんばりが無駄になってしまう。
そこをきちんと考えた上での賛否両論、いろんな意見を活発に交わしながら、子どもたちの成長を考えていくことが教育にはなにより必要なことだと思う。
その部分を大切にしながら、子どもたちに関わることを忘れないようにしたい。

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